元世界ランク13位のドルゴポロフ氏 テニス界の“弱気”な姿勢を批判「ロシア選手は出場禁止にすべき」

[ 2022年3月17日 22:30 ]

<2017年アルゼンチンOP最終日>男子シングルス表彰式で優勝トロフィーを掲げるドルゴポロフ(右)に拍手を送る錦織圭(AP)
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 英BBC放送(電子版)は17日、元男子テニス選手で世界ランク自己最高13位のアレックス・ドルゴポロフ氏(33=ウクライナ)が「国際大会のロシア選手の出場を禁止すべきだ」とコメントしたと報じた。

 ドルゴポロフ氏はBBC放送の取材に対し、ロシアのウクライナ侵攻を受け国際テニス連盟(ITF)などがロシア選手の国際大会参加を“中立選手ならOK”としたことに「消極的すぎる」と批判。「戦争に反対していると一言でも言うだけでプレーさせる。これでは十分だとは思えない」とコメント。国旗を背負わないだけで大会への参加が認められる現状を「何も変わっていない」と悲観した。

 ドルゴポロフ氏はロシアのウクライナ侵攻が始まりそうな気配を察し家族とトルコに移っていたが、自身の公式ツイッターでキエフに戻ってきたことを報告。「昔はラケットとストリング。今はこれ」と銃や防弾チョッキの写真を投稿。BBC放送によると同氏は元兵士から数日間の軍事訓練を受けていたもようで「戦争に反対するだけでは不十分だと思うんだ」と祖国を救うために武器を手に取ったことを説明した。

 現男子世界ランク1位のメドベージェフ(ロシア)に対しては「彼とは現役時代に対戦したこともあるんだ。彼も含めロシア選手たちはいい人だけど、悪気はないんだ」とコメント。「ただ彼ら(ロシア軍)は民間人、家族全員を殺している。だからこそロシアは、どんなスポーツでも、どんな文化でも、参加者をブロックすべきだと思っているんだ」と苦しい胸の内を明かしていた。

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2022年3月17日のニュース