ホッケー・湯田葉月「やりたいと思ったらやらないと」オーストラリア武者修行へ出発

[ 2022年3月17日 12:46 ]

海外挑戦でオーストラリアへ出発したホッケー女子・湯田葉月(UDN SPORTS提供)
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 ホッケー女子で16年リオデジャネイロ五輪代表のMF湯田葉月(32)が17日、海外挑戦のため成田空港からオーストラリア・メルボルンへ出発した。「まずはチームの勝利に貢献したい。攻撃的に点を取れるようにしたい」と決意を込めた。

 今年2月でコカ・コーラを退団し、4月からメルボルンの「CAMBERWELL HOCKEY CLUB」に所属。世界ランキング2位の同国の現役代表3人、ベルギー代表も1人が所属するチームという。ビクトリア州内でのリーグ戦を戦い、シーズン終盤の9、10月の全国大会での栄冠を目指す。「強みのスピードを生かしたプレーをしたい。向こうはフィジカルが強いので、その中でも強くプレーしたい」と語った。

 学生時代に留学経験はあるが、今回は本格チャレンジ。「とにかく海外挑戦をしたかった。レベルの高い環境でプレーしたかった。やりたいと思ったらやらないと気が済まない性格」と明かす。挑戦の先にある未来については封印し「ひとまず今季のことしか考えていない。思い切りプレーして、その時に何を思うか考えたい」と武者修行の中で答えを見つけていく。

 ファッションモデルなどマルチに活躍し、日本代表のさくらジャパンでは立候補して主将をこなした経験もある。自らの進む道が、後輩たちへの手本になると信じる。「海外に出ている選手が少ない。若いうちから世界に出て戦うことでホッケーだけでなく、価値観も変わる。こういう道もいいよと若い世代に伝えたい」と語った。

 背中を押してくれた家族からは愛犬の写真が送られ「寂しくなったらこれを見て」と言われたと笑う。「思いきって何ごとにもトライしたい」。新たなホッケー人生のスタートを切る。

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2022年3月17日のニュース