帝京大新監督は体重130キロの“BIG BOSS”相馬氏「次のレベルに送り出す」

[ 2022年3月10日 18:35 ]

帝京大ラグビー部の監督を退任した岩出雅之氏(右)と新監督の相馬朋和氏
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 ラグビー界にも「BIG BOSS」が誕生だ。帝京大ラグビー部は10日、東京都内で会見を開き、岩出雅之氏(64)の監督退任と相馬朋和氏(44)の新監督就任を正式発表した。

 相馬氏は帝京大OBで、96年4月の入学と同時に監督に就任したのが岩出氏。大学日本一に10度導いた名将の薫陶を長年受けてきた新監督は、緊張した面持ちで「もっとたくさんのことを学んでから監督という仕事を引き受けるべきだったと思うが、このタイミングになった。毎日、夜寝る前、朝起きた時、責任の重さや岩出先生のやってきたことの偉大さに押しつぶされそうになるが、このチームをさらに未来のチームにできるように頑張りたい」と抱負を述べた。

 卒業後は三洋電機(旧パナソニック、現埼玉)入りした相馬氏は、プロップとして長年第一線で活躍し、日本代表としても通算24キャップを獲得。07年W杯フランス大会では1次リーグ第2戦のフィジー戦に先発し、1トライ挙げる活躍を見せた。当時から母校で練習参加やスポットでの指導を行ってきており、14年の引退と同時に帝京大とパナソニックで同時にコーチに就任。監督としては初年度から連覇が懸かる中で具体的な目標の明言は避けたが、「日本人がなかなか活躍できない中、大学というカテゴリーはとても大切。帝京大での指導で次のレベルに送り出したいという気持ちはある」と話し、リーグワンなどトップカテゴリーで活躍できる選手の育成を究極の目標に定めた。

 現役最終年だった13~14年シーズンのサイズプロフィルは1メートル83、120キロ。ラグビー以外の趣味がなく、ストレスがたまると「目の前のものを食べてしまう」という気質ゆえ、現在の体重は「130キロ以上」だという。会見の終わりには岩出氏が周りにいる報道陣に「やせるように言って下さい」と冗談を交えて声を掛けるほど、現在は質量が「BIG BOSS」な相馬新監督。選手たちが胴上げできる体重に落としつつ、指導者としてはビッグな存在へと第一歩を踏み出した。

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2022年3月10日のニュース