鈴木猛史、大回転5位入賞、得意の回転へ「メダルを狙っていきたい」 北京パラアルペンスキー

[ 2022年3月10日 17:07 ]

北京冬季パラリンピック第7日 アルペンスキー ( 2022年3月10日    国家アルペンセンター )

男子大回転座位 鈴木猛史の2本目=延慶(共同)
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 男子大回転が行われ、座位で5大会連続出場の鈴木猛史(33=KYB)は5位に入賞した。

 1本目はチェアスキーの調整が雪質と合わず、「思うように動けなくて戸惑った」と1分4秒93で9位発進。それでも2回目で59秒83まで修正して合計2分4秒76の5位まで巻き返し「うまくまとめられた」と納得の表情だった。

 11日で東日本大震災から11年となる。鈴木は福島県出身で、現在は宮城県在住。東北になじみのあるパラアスリートとして「少しでも明るいニュースを届けたい」との思いでレースに挑んでいる。

 この日は表彰台に届かなかったが、大会最終日の13日には、14年ソチで金メダルを獲得した得意種目の回転が控えている。ここまで、今大会アルペンスキー男子のメダルは森井大輝(41=トヨタ自動車)の銅2個のみで、鈴木への期待は大きい。「先輩方からも“最後はお前が決めてくれ”と言われている。その期待に応えたい。ジャパンチームみんなでメダルを狙っていきたい」と決意を示した。

 ◇鈴木 猛史(すずき・たけし) 1988年5月1日生まれ、福島県出身の33歳。猪苗代高―駿河台大。小学2年のときに交通事故の影響で両大腿を切断。小学3年でチェアスキーを始めた。98年長野大会をテレビ観戦したことがきっかけでパラリンピックを目指すようになった。高校3年だった06年トリノ大会で初出場。14年ソチ大会では回転で金メダルを獲得した。

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