日本電産サンキョー廃部、入社内定選手は寝耳に水 堀川桃香は卒業式当日に…「本人も驚いていた」

[ 2022年3月1日 20:56 ]

スピードスケートの女子5000メートルに出場した堀川桃香(AP)
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 日本電産サンキョーは1日、同社スケート部を今月31日で廃部すると発表した。1957年の創設以来、98年長野五輪男子500メートル金メダルの清水宏保ら5人の五輪メダリストを輩出した名門の突然の発表に、関係者に衝撃が走った。

 来月の入社が決まっていた北京五輪女子5000メートルに出場した堀川桃香(白樺学園3年)を指導してきた和田貴志監督(45)は「全く知らなかった。驚きました」と話した。

 廃部発表後、関係者からの連絡で事態を知ったという。堀川とも連絡を取り「本人も驚いていた。ただ、後ろ向きでなく先のことを考えていくしかない」と伝えたという。今後についてはこれから検討するが「第一は、本人が成長できる環境。幅広く考えていきたい」と和田監督。来季の活動に支障が出ないよう、早急に整える。

 この日、堀川は同校の卒業式に出席していた。帰国後の隔離期間が前日の2月28日で終了し、この日の早朝便で帰道。卒業式では、学園が今回創設した「栄誉賞」を受賞した。北京五輪では自己ベストの7分6秒92で10位と健闘した堀川は「前は(五輪に)出るのが目標。次はちゃんとメダルを獲りたいという考えになった」と志を掲げていた。

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