北京五輪で銅 スノボ村瀬が高校で報告会 メダル獲得の裏に親友らの存在「力になった」

[ 2022年3月1日 05:30 ]

銅メダルをさげ、水野小暖さん(右)らクラスメートと記念撮影する村瀬(右から2人目)
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 スノーボード・ビッグエアで冬季五輪日本女子最年少メダルとなる17歳100日で3位に入った村瀬心椛(ここも、17=ムラサキスポーツ)が28日、在学する岐阜第一高校に登校し、全校生徒ら約650人の前で銅メダル獲得を報告。メダル獲得には、親友を初めとした友人や家族らの激励が大きく影響したことを明かした。

 昨年11月以来、約3カ月ぶりの登校となった村瀬。五輪やW杯にはクラスメートお手製のメダル型寄せ書きをリュックに入れ「どこでも持って行ったので、力になって発揮できた」と感謝した。

 スロープスタイルは予選2位も決勝は10位。「自分でも落ち込んで悔しい順位だったんですけど、クラスの皆が応援してくれて、メッセージとか温かい言葉をくれて、ビッグエアーは絶対メダルを取りたい気持ちになった。皆さんの温かい言葉がスノーボードをする力になった」と気持ちを奮い立たせた。

 ビッグエアの決勝では、親友で女子ラグビー部の水野小暖さん(17)からもらった手紙をウェアに忍ばせ「一緒に飛びました」と初告白。手紙には「心椛にたくさん刺激をもらって日々、頑張れているよ。自分らしく納得いくジャンプで楽しんできて」と書かれており「言葉で元気をもらえた」と笑みを浮かべた。

 実は水野さんも女子7人制ラグビーのU18日本代表候補。村瀬の今回の活躍に「私自身、オリンピックを目指して日々トレーニングに励んでいるのでたくさんの刺激、感動をもらった」と親友の快挙を心から喜んだ。

 さらに衝撃事実も激白。ビッグエア決勝が行われた15日朝、自転車で登校中に転倒したという。村瀬を励ますため自撮り動画を撮り終え、自転車に乗ったところを転んだそうで、村瀬には「心椛の分も転んだから大丈夫」とすぐさま連絡。親友の捨て身の激励も銅メダルにつながったのかもしれない。

 約3カ月振りの登校で級友らと授業を受け、高校生に戻った村瀬。首から提げた銅メダルは「クラスの皆に恩返しで触ってほしい」とした。

 ただ、今後もW杯に出場するため、登校はこの日1日限り。「4年後の五輪では金メダルを取って一番てっぺんに立ちたい」と決意新たに再び世界へ旅立つ。

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