佐藤心結、間近で見た渋野のベタピン目指しショット磨く

[ 2022年3月1日 05:30 ]

自慢の飛距離に加え、ショットの精度にも磨きをかける佐藤心結
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 【女子ゴルフ2022年開幕 輝け!ルーキー(上)】国内女子ゴルフツアーはダイキン・オーキッド・レディース(3~6日、沖縄・琉球GC)から2022年シーズンが始まる。「輝け!ルーキー」と題し、昨年プロテストに合格した注目の新人プロ3人を紹介する。第1回は昨年10月のスタンレー・レディースで高校生ながら2位に入った佐藤心結(18=ニトリ)にスポットライトを当てる。

 昨年10月のスタンレー・レディース。佐藤は4人によるプレーオフに進んだ。優勝は渋野日向子(23=サントリー)に譲ったものの、トッププロと競り合った経験は確かな手応えとなった。

 「凄く自信になった。プロテストに生きたしスタンレーがなかったらここまで来られなかった」。1カ月後の最終プロテストは初日53位と出遅れながら4位で合格。2カ月後の最終予選会も61位発進から11位に入り今季前半戦の出場権を得た。

 幼少期から運動能力が高く、小学1~3年時はサッカーチームで男子に交じりボールを蹴り背番号11をつけてFWやMFで活躍した。中学時代は陸上部で3年時に地区大会の砲丸投げで優勝した。ゴルフを始めたのは小学1年の冬。小学3年時から三觜(みつはし)喜一コーチ(46)に師事した。

 「ドライバーショットとスピンの利いたアイアンショットに注目してほしい」という。1メートル61、58キロと大柄ではないが、1Wで250ヤードも飛ばす。スタンレーではプロを抑えてドライビングディスタンス1位だった。

 オフは100ヤード以内のショットを重点的に練習した。そこにもスタンレーの記憶が影響している。プレーオフで渋野が見せたピンをさすショットが脳裏に焼き付いた。「あの場面で1ヤードもずれずにピンの真横に落とせる技術は凄い」。そのレベルに到達するため練習では一打一打場面を想定しながらショットに磨きをかけてきた。

 ルーキーイヤーでアマチュアとして届かなかった頂点を目指す。「プロ初年度に優勝することが目標。日本で賞金女王になって海外に行ってメジャー制覇したい」。大器が夢に向かって走りだす。

 ◇佐藤 心結(さとう・みゆ)2003年(平15)7月21日生まれ、神奈川県小田原市出身の18歳。7歳でゴルフを始める。21年日本女子アマ選手権3位。今春明秀学園日立高を卒業予定。1メートル61、58キロ。

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2022年3月1日のニュース