メドベージェフ 世界ランク1位浮上も暗雲…4大大会“ロシア人追放”の可能性を海外メディアが報道

[ 2022年3月1日 19:24 ]

男子テニス世界ランキング1位に浮上したメドベージェフだったが…(AP)
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 ロイター通信(電子版)は1日、男子テニスのダニエル・メドベージェフ(26=ロシア)について「最悪のタイミングで世界ランキング1位になった」と報道。ロシアがウクライナに侵攻した影響により、今年の残る4大大会に出場できなくなる可能性が出てきたと伝えた。

 メドベージェフは先月28日に発表された最新の世界ランキングで、ロシア人として3人目となる同ランキング1位に浮上。ジョコビッチ(セルビア)、フェデラー(スイス)、ナダル(スペイン)、A・マリー(英国)の“BIG4”以外の選手が世界1位となるのは18年ぶりの快挙となった。

 これにロイター通信は「ロシアスポーツ界にとって祝福すべき1日になるはずが、同国のウクライナ侵攻に飲み込まれてしまった。スポーツ界が一丸となってロシアを非難する中でのメドベージェフの快挙は、最悪のタイミングだったと言える」と報道。テニス界でも“ロシア追放”へと動き出しているもようで、4大大会を管轄する国際テニス連盟(ITF)の役員だというある人物が同メディアの取材に応じ「メドベージェフと他のロシア人選手はグランドスラム大会(4大大会)から追放されるべきだ。今年の全仏OP、全米OP、全英OPには出るべきじゃない。もしそうなったら、彼は世界1位を維持するのは難しいだろうね」とコメントしたと紹介。

 さらにデビス杯などのATPツアーにも参加できなくなる可能性が出てきたとし「メドベージェフの未来はロシア軍により暗い影を落とすことになった」と報じた。

 また、メドベージェフは自身のツイッターで「この場所(1位の座)を引き継ぐのは大変光栄なことです。今週、このようなことが起こり複雑な心境ですが妻、チーム、スポンサー、友人、そしてこれまで助けてくれたすべての人に感謝します。これから長い旅(選手生活)になると思いますが、これからもよろしくお願いします」と感謝の言葉を伝えるとともに、複雑な胸の内を明かした。

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