元オールブラックスの巨漢WTBトゥイガマラ氏死去 52歳 サモア代表、13人制でもプレー

[ 2022年2月25日 01:44 ]

 ラグビーのニュージーランド代表とサモア代表の両方でプレーした元WTB、CTBのヴァアイガ・トゥイガマラ氏が死去したと、同氏がかつて所属した13人制リーグラグビーの英クラブ、ウィガン・ウォリアーズが24日に発表した。52歳だった。死因は明らかにしていない。

 トゥイガマラ氏は1969年9月、西サモア(現サモア)生まれ。ニュージーランドのポンソンビーやオークランドでプレーし、89年に同国代表オールブラックスに初招集。1メートル80、110キロの巨漢バックスとして活躍し、91年W杯出場など19キャップを獲得した。93年にはリーグラグビーのウィガンと契約して4シーズンで数々のタイトル獲得に貢献。13人制のサモア代表として95年のW杯にも出場した。プロ化に伴って15人制のユニオンラグビーに戻り、96年にロンドン・ワスプス、97年にはニューカッスル・ファルコンズへ移籍。ファルコンズとの契約は100万ポンド(当時約2億円)とされ、世界最高記録と話題を集めた。96年には15人制のサモア代表に招集され、99年W杯出場など23キャップを獲得した。

 いとこのデビッド・トゥアはボクシングの92年バルセロナ五輪ヘビー級銅メダリストで、プロでも統一世界ヘビー級王者レノックス・ルイス(英国)に挑戦した元トップランカー。トゥイガマラ氏は現役引退後にトゥアの顧問を務め、葬儀店を経営していた。かつてのチームメートでウィガン・ウォリアーズのエグゼクティブディレクターを務めるクリス・ラドリンスキー氏は「(リーグとユニオンの)どちらでもプレーできる、最もエキサイティングな選手の1人だった」と悼み、元イングランドWTB、FBのジェイソン・ロビンソン氏は「ニュージーランドから彼が来てくれて私の人生が変わった。兄弟よ、安らかに」と悲しみのツイートを投稿した。

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2022年2月24日のニュース