ロコ、韓国・メガネ先輩に平昌の雪辱ならず それでも中国戦で見せた進化

[ 2022年2月15日 05:30 ]

北京冬季五輪第11日・カーリング女子1次リーグ   日本5─10韓国 ( 2022年2月14日    国家水泳センター )

韓国に敗れ金恩貞(左から2人目)と健闘を称え合う藤沢五月(同3人目)=撮影・小海途 良幹
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 女子1次リーグで18年平昌五輪銅メダルで世界ランク7位の日本(ロコ・ソラーレ)は、同9位の中国を10―2で下したものの、平昌銀の世界3位・韓国に5―10で敗れた。平昌準決勝で敗れた“メガネ先輩”こと金恩貞(キム・ウンジョン)率いる宿敵に夢舞台でのリベンジはならず、通算4勝2敗に。15日は同8位の英国と対戦する。

 進撃を続けていたロコ・ソラーレに因縁の相手が立ちはだかった。平昌の準決勝で敗れて金メダルへの道を断たれた韓国に北京でも敗れた。“メガネ先輩”こと金恩貞が好ショットを連発し、ロコ連勝は4でストップ。スキップ藤沢は「ミスを自分たちからしてしまった」と振り返った。

 最初から波に乗れなかった。有利な後攻の第1エンド、藤沢のラストショットがスルーとなって、いきなり1点スチールされた。「韓国の方に流れをつくってしまった」。第3エンドには3点奪われ、第4、7エンドにもそれぞれ1点スチールを許した。第9エンドに2点取られて、負けを認めた。

 銅メダルを獲得した4年前よりも、手応えは感じていた。前日(13日)の夜にストーンの研磨が行われ、これまでと曲がり幅が変化。18年平昌では1次リーグ5試合を消化したところでストーンの研磨があり、その後の4試合で1勝3敗と苦しんだ。最終的には銅メダルにたどり着いたものの、アイスに対応できなかった当時の記憶は深く刻まれていた。

 あれから4年。この日の午前に対戦した中国には10―2で圧勝。吉田知は「4年前の失敗が、凄く生きた。4年前の私たちが、勝ちをプレゼントしてくれた」と笑みを浮かべていた。藤沢は中国戦では前の3人が好ショットでチャンスメークしてくれたため、精神的な疲労は最小限で済んだ。「割と追い込まれない楽なショットを投げさせてもらった。それが得点にも出たのかな」。余裕のある状態で韓国戦に臨んでいたが、ショットの精度を欠いて表情は曇った。

 韓国に敗れ通算4勝2敗となったが、1次リーグの上位4チームが進む準決勝への道はもちろん、まだ続いている。「負けの試合の方が学ぶことは多い。いかにカムバックできるか」と藤沢。チーム全員で気持ちを切り替え、再び進撃する。

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2022年2月15日のニュース