パシュート日本 「衝撃」ラストの遠因となった心理的影響 佐藤「焦りというか相手の追い上げを察した」

[ 2022年2月15日 19:37 ]

北京五輪第12日 ( 2022年2月15日 )

<女子スピードスケート団体追い抜き>ゴール直前で転倒し、チームメイトに声を掛けられる高木菜那
Photo By AP

 スピードスケート女子団体追い抜き(パシュート)で連覇を目指した日本は決勝でカナダに敗れ、銀メダル。最後のコーナーで高木菜那(29=日本電産サンキョー)が転倒する、まさかの結末だった。激走した3人がレースを振り返った。以下は一問一答。

 ――結果に関しては。
 高木美「難しい。3人とも、それぞれいろんな思いを抱えているけど、金メダルを獲れなかった悔しさは抱えている。最後、転倒という形で終わってしまって、評価は難しくなってしまったけど、やってきたことに悔いはない。

 ――(高木菜へ)先頭に出て、ギアが上がった場面の心境は。
 高木菜「正直、先頭に出た時はすごい調子が良くて、いい感じに、(パシュートの)3レースの中で一番良い滑りができたんじゃないかと思う。2周半の中で、妹につなげられたと思うけど…」

 ――(高木菜へ)転倒の原因は。
 高木菜「まだ考えてないです」

 ――(佐藤へ)レース展開を振り返って。
 「自分たちのラップを見ることしかできなかったので、相手がどの位置にいるとか、リードしていたとか全く分からない状況だった。コーチングしてくれたヨハン(コーチ)と糸川さんの雰囲気を感じて、焦りというか相手が追い上げているのを察した。それでも、あのレースが、私が出し切れた100%の力だったので、今回はカナダが強かったんだな、と思うことができた」

 ――(高木菜へ)押切からはどんな言葉を掛けられたか。
 高木菜「頭はついてきてないので思い出せないです」

 ――(高木美へ)最後に。
 高木美「結果はつらいものになってしまったけど、競技スポーツは結果が全てのところもあるので、難しいところもある。それまでの自分たちの過程とか滑りを見て、何か感じてくれたらうれしい。応援を返しきれなかったのは悔しい気持ちがある」

続きを表示

2022年2月15日のニュース