不調ワリエワに“エテリの抱擁”ロシアメディアは「応援してるよ」 禁止薬物問題で渦中

[ 2022年2月12日 16:02 ]

公式練習で、ROCのカミラ・ワリエワ(手前)を抱きしめるエテリ・トゥトベリーゼ・コーチ(AP)
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 北京五輪に出場し、ドーピング検査を管轄する国際検査機関(ITA)から陽性反応を示したことが発表された15歳のカミラ・ワリエワ(ROC)が12日、首都体育館近くのサブリンクで公式練習に参加した。

 練習序盤はトリプルアクセルが決まらず、SPの曲かけでも転倒した。その直後にエテリ・トゥトベリーゼ・コーチの元へ向かうと、同コーチがワリエワを1分ほど抱擁し、教え子を気遣った。練習後半は単発の4回転サルコーや4回転トーループからの連続ジャンプを着氷。トリプルアクセルも決まった。

 前日の取材エリアではワリエワに質問を投げかけた海外メディアと母国メディアが一触即発となった。この日、関係者3人に付き添われて取材エリアに現れたワリエワに母国メディアが拍手。「応援しているよ」などと声も掛けられたワリエワは、笑顔で取材エリアを通過した。

 北京冬季五輪のドーピング検査を管轄するITAは11日、ワリエワが昨年12月のドーピング検査で陽性反応を示したと発表。12月25日のロシア選手権(サンクトペテルブルク)で採取された検体から禁止薬物トリメタジジンが検出された。ワリエワは16歳未満で保護対象のため実名公表は控えるのが原則だが、メディアが非公式情報でワリエワの名前を報道したため公式発表したとしている。

 女子SPは15日、フリーは17日に行われる。

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