ワリエワ問題でIOCが提訴 CAS、24時間以内に裁定

[ 2022年2月12日 05:32 ]

ワリエワ(撮影・小海途 良幹)
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 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は11日、北京冬季五輪に出場しているフィギュアスケート女子の注目選手、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワのドーピング違反を巡り、出場継続を認めた決定を不服として国際オリンピック委員会(IOC)と世界反ドーピング機関(WADA)が提訴したと発表した。

 五輪の係争を迅速に処理するために設置されたCASの臨時出張所は、原則として24時間以内に裁定を下す。フィギュアの女子は15日にショートプログラムが行われる。

 15歳のワリエワは昨年12月の検査で、心臓疾患の治療などに用いられる禁止薬物トリメタジジンに陽性反応を示した。この検査結果が今月8日に判明したことで、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は暫定の資格停止処分を科したが、ワリエワの異議申し立てを受け、RUSADAの規律委員会が9日に処分を解除した。

 ワリエワは検査結果が出る前に行われた団体でROCの金メダル獲得に貢献。ROCが失格になった場合は日本は3位から順位が繰り上がる可能性がある。

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2022年2月12日のニュース