現在最高難度の技、斜め軸に頭3回入れながら横にも回転「トリプルコーク1440」高さと回転の両立必要

[ 2022年2月12日 05:30 ]

北京五輪第8日 スノーボード・ハーフパイプ男子決勝 ( 2022年2月11日    雲頂スノーパーク )

圧巻のパフォーマンスで金メダルを獲得した平野歩夢(撮影・小海途 良幹)
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 平野歩が決勝の3本全てで決めたトリプルコーク1440は、現時点のハーフパイプ(HP)で最高難度の技とされる。「コーク」はコークスクリューの略で、らせん状に回転すること。斜め軸に頭を3回入れながら(縦方向に3回転)、横にも回転して降りる技で、合計で4回転(1440度)する。

 本紙解説の中井孝治氏(37)は、その難しさを「滞空時間を生む(エアの)高さが必要になるが、回すことを意識すると高さを生み出せない」と説明。これを両立できるのが平野歩の凄さで、「高さを生み出す技術があるので、ムラなくできている」と称えた。

 今大会のパイプは高さ7.2メートルとサイズがあるが、平野歩は先月行われた冬季Xゲームで6.8メートルのパイプでも成功させている。この日もほかの誰も繰り出すことができなかった最高難度の技の成功は、技術の確かさが生んだ。

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2022年2月12日のニュース