女子が平昌で火をつけ、男子が北京で燃えた 「お家芸」スピスケ500メートルで3大会ぶりメダル

[ 2022年2月12日 19:03 ]

北京五輪第9日 ( 2022年2月11日 )

森重航(AP)
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 スピードスケートの日本男子が復活の時を迎えた。500メートルで森重航(21=専大)が銅メダル。2010年バンクーバー大会で長島圭一郎が銀、加藤条治が銅を獲得して以来、3大会ぶりの表彰台となった。

 同種目は過去に五輪で9個メダルを奪った「お家芸」。常に日本が世界をリードしてきた。先行逃げ切りを必勝パターンにしてきたものの、各国がスタートダッシュに力を入れて、アドバンテージが消滅。2014年ソチ大会、2018年平昌大会と、2大会連続でスピードスケート男子のメダルはゼロに終わった。

 北京へ向けた発奮材料は、女子の大躍進だった。前回大会では、金3、銀2、銅1と、ぶっちぎりの過去最高成績。刺激を受けたのが、今回初めて五輪の舞台に立った新浜、森重ら若いスケーターだった。最初に結果を出した500メートルだけでなく、中長距離でも、新しい力が台頭。高いレベルでの競争が激化し、日本のレベルは飛躍的に上がった。

 「女子に負けない活躍を」――。スローガンだけでなく、それを結果で示した。

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2022年2月12日のニュース