高木菜那 1500メートルはメダル逃すも8位入賞 五輪初対決の妹・美帆「銀」には崩れ落ちる

[ 2022年2月7日 18:28 ]

北京五輪第4日 スピードスケート女子1500メートル ( 2022年2月7日    国家スピードスケート館 )

女子1500メートル、レースを終えた高木菜那(撮影・小海途 良幹)
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 スピードスケート女子の高木菜那(29=日本電産サンキョー)が、今大会自身初出場となった7日の1500メートルで第10組に登場した。1分55秒34で滑り終えメダルを逃したが、8位に入賞した。

 
 レース後、「最後の1周でぶつかってしまって、悔しいレースになってしまった…」と吐露。「悪くなかったので、最後1周しっかり戦えれば、3位争いができたレースだった」と悔しそうに振り返った。
 
 ともに3度目の出場となる妹・高木美帆(27=日体大職)とは、五輪では初対決となった。美帆は最終の第15組で滑走し、銀メダル。妹のレース中は懸命に声援を送ったが、金を逃した瞬間、崩れ落ちた。

 同種目は今季のW杯第4戦で2位に入るなど、近年強化してきた部門。過去2度の五輪はタイムを争う個人種目で力不足を露呈し、14年ソチは1500メートル32位、18年平昌は5000メートルで12位に低迷。今大会は1500メートルに懸ける思いが強かったが、表彰台には届かなかった。

 菜那は、平昌では団体追い抜き、新種目のマススタートで日本女子のオリンピアンとして初めて1大会2個の金メダルを獲得した。五輪2大会連続2冠は日本勢は過去4人(体操の加藤沢男、中山彰規、塚原光男、競泳の北島康介)しか成し遂げていない偉業で、日本女子史上初、冬季では男女通じて初の挑戦権を持つ。今大会では1500メートルのほか、団体パシュート、マススタートに出場予定。

 ◇高木 菜那(たかぎ・なな)18年平昌大会の団体追い抜きとマススタートで優勝。五輪同一大会で日本女子史上初の2冠。北海道・帯広南商高出、日本電産サンキョー。29歳。北海道出身。

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2022年2月7日のニュース