高木美帆 運動能力抜群のメモ魔 恩師「運動も勉強もできて性格もしっかり 源しずかちゃんみたい」

[ 2022年2月7日 18:59 ]

北京五輪第4日 スピードスケート女子1500メートル ( 2022年2月7日    国家スピードスケート館 )

2009年12月のバンクーバー五輪日本代表選考競技会・女子3000メートル、総合3位となり銅メダルを手に笑顔を見せる高木美帆
Photo By スポニチ

 5種目にエントリーし、日本選手団の主将も務める高木美帆(27=日体大職)が女子1500メートルに出場し、銀メダルを獲得した。これで五輪通算メダル数を冬季五輪の日本勢単独最多となる4に伸ばした。

 3度目の五輪出場となった北京で高木美は500、1000、1500、3000メートル、女子団体追い抜きの5種目に出場する。10年バンクーバー五輪にスピードスケート史上最年少の15歳で初出場。スーパー中学生として注目を集めたが、1500メートルは23位、1000メートルは完走した35選手中最下位に沈んだ。14年ソチ五輪は代表選考会で落選。五輪期間中は初出場した姉・菜那らの滑りを地元のパブリックビューイングで観戦し、複雑な想いにかられた。挫折をバネに18年平昌五輪は1000メートルで3位、1500メートルで2位、団体追い抜きで優勝。金銀銅メダルをコンプリートした。

 幼少時代から運動神経抜群で陸上、水泳、サッカー、ヒップホップダンスなどに取り組んだ。小学6年時には陸上の女子800メートルで、北海道・十勝地区の小学生記録を樹立。サッカーは15歳以下の女子日本代表候補に選出されるほどの実力だった。

 常にメモ帳を携帯し、自分で気づいたことや人に言われたことなど、必要と感じたことは何でも書き留める。読書好きで、本屋を巡りを趣味とする。幅広いジャンルに目を通し「スケートは生活の一部だから、大抵のジャンルが競技につながる」と競技力向上にも一役買っている。帯広南商高時代に指導した東出俊一さんは「メモした時に図を書いたりしていたが、絵もうまい。運動も勉強もなんでもできる。性格的もしっかりしている。(ドラえもんの)源しずかちゃんみたいですね」と評する。

 ◇高木 美帆(たかぎ・みほ)1500メートルの世界記録保持者。18年平昌大会は団体追い抜きで金メダル、1500メートルで2位、1000メートルで3位。オールラウンドの18年世界選手権総合優勝。20年世界選手権スプリント総合優勝。日体大出、日体大職。27歳。北海道出身。

続きを表示

この記事のフォト

2022年2月7日のニュース