追手門学院大学ラグビー部が初の栄冠

[ 2022年1月21日 16:10 ]

第72回全国地区対抗大学ラグビー大会優勝
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 初の〝全国優勝〟を手にした。関西大学ラグビーBリーグ(3位)の追手門学院大が、第72回全国地区対抗大学ラグビー大会で、初出場、初優勝を決めた。

 1月6日、パロマ瑞穂ラグビー場での決勝戦は東北学院大から9トライを奪う猛攻で55―19と快勝した。

 前半5分、WTB士竪雅生(4年=東山)が先制トライ。25分にトライを奪われ一時、同点とされたが、36分、フランカー高杉瑠(4年=大産大付)のトライで勝ち越すと、前半4トライを奪い24―14とリードした。

 こうなると流れは完全に追手門学院大に。後半3分、NO.8友松昂太郎(2年=東海大大阪仰星)のトライを皮切りに5トライを突き放した。

 2日の1回戦・鹿児島大戦(九州地区)に35―12すると、4日の準決勝・北海道大(北海道)戦は69―0と完勝した。シーズン中には経験したことのない中1日での公式戦。そんな状況下でも初出場、初優勝という目標に向かってチームはさらに一丸となった。

 「大会に臨むにあたってのチームのスローガンは一戦一勝」(小寺監督)

 ただし、その根底にあるのは、自分たちの目指すラグビーができてこそ。

 指揮官は「部のモットーであるEnjoy(全力を尽くす)を成し遂げることで、結果として優勝できれば」と、方向性は失わなかった。

 勝てば自分たちの誇りにもつながる。フランカーの沖佑樹主将(4年=尾道)は「負けたら終わりという今までチームで経験のない状況でしたが、その中でチームは、1試合1試合高い集中力を持って戦い抜き優勝を成し遂げることができた」と胸を張った。

 優勝をつかんだ選手たちに小寺監督は「選手の頑張りや、試合に出ることのできなかった部員のチームへの貢献に敬意を表したい」と大きな成長に手応えをつかんだ。

 最高の形で終わったシーズン。次のステージに向けた大きな一歩となったはず。OB、保護者、大学関係者らの期待を背負い、新たなシーズンはすぐに始まる。2022年、歓喜の秋に向かって思いは一つだ。
 

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