大関・正代が連勝発進!宇良に初勝利 照ノ富士の対抗馬名乗り「この調子でいけたら」

[ 2022年1月11日 05:30 ]

大相撲初場所2日目 ( 2022年1月10日    両国国技館 )

宇良(右)を押し出しで下す正代(撮影・久冨木 修)         
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 大関・正代は過去2戦2敗と苦手としていた平幕の宇良を押し出し、初日から2連勝とした。相性のいい初場所で大関初優勝を目指す。横綱・照ノ富士は東前頭筆頭の若隆景を小手投げで転がし、昨年秋場所13日目から20連勝。大関・貴景勝は敗れたものの、関脇・御嶽海は2連勝発進となった。

 “三度目の正直”で正代が宇良から初白星をもぎ取った。「苦手意識もあったと思うので、やりづらかった。良い感じに最後まで圧力をかけ切ることができた」。取組後に足元をふらつかせた相手を気遣って喜色は抑えめながら、手応えをつかんだ一番となった。

 立ち合いで左をのぞかせ、独特の腰高な体勢で圧力をかける。差し手をたぐられると、すかさず体を寄せ、そのまま押し出し。過去2度の対戦は平幕だった17年夏場所と秋場所。どちらも腕をたぐられ、業師に翻ろうされた。4年半ぶりの対戦では、似た形から冷静に対処し、大関の貫禄を示した。

 2年ぶりに福岡で開催された昨年の九州場所は9勝6敗。大関昇進後初めての“ご当地”で優勝争いからは早々に脱落した。「もうちょっと勝ちたかった。勝たないといけなかった」。場所後は久しぶりに帰省し、名物の馬刺しを食べるなどしてリフレッシュし「大関になってから優勝できていない。優勝できるように向かっていかないと」と決意を新たにした。

 初場所は一昨年13勝2敗、昨年11勝4敗。終盤まで優勝争いに加わった。験のいい場所では自然に体が動くようで、初日は霧馬山にもろ差しを許しながら、土俵際の左小手投げで逆転勝ちした。「ちょっと押し込まれる相撲だった初日に比べれば、今日は自分のペースで押せたので。この調子でいけたら」。初日からの連勝は新大関だった20年11月場所が最後。優勝争いに加わるために、取りこぼしは許されない。

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2022年1月11日のニュース