【内村航平語録(1)】「内村航平を証明できた」、「勝ってしまったので地獄」

[ 2022年1月11日 12:00 ]

12年のロンドン五輪・体操男子個人総合表彰式で日の丸を背負って笑顔を見せる金メダルの内村航平(撮影・北條貴史)
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 体操男子の個人総合で12年ロンドン、16年リオデジャネイロと五輪連覇した内村航平(33=ジョイカル)が11日、マネジメント会社を通じて現役引退を発表した。美しい演技で魅了してきたキングが残した、これまでの言葉を振り返る。

 【内村航平語録(1)】

 「筋肉は気合でつけるもんっスよ」=08年北京五輪前、野菜嫌いの偏食ぶりを告白した上で“どや顔”を浮かべる。

 「信じられない。鉄棒の着地を決めた時に、メダルを獲れたかなって、ちょっと思った。色は分からなかったけど」=08年北京五輪の個人総合。あん馬で2度落下からの逆襲銀メダルに。

 「世界一になった実感はないけど、鳥肌がちょっと立っている。世界で一番うまいということはうれしい」=09年世界選手権で個人総合で初めて金メダルを獲得。

 「疲労はあるけど、チャンピオンらしく、“疲労が残っていません”というシラッとした顔で5種目やりたい」=11年世界選手権の個人総合で史上初3連覇。残る種目別を見据えて。

 「やっと内村航平を証明できた」=12年ロンドン五輪、個人総合で金メダルを獲得して。

 「ずっと2位だったんで、やっと塗り替えられた」=15年世界選手権の団体総合で念願の世界一に。

 「(金メダルは)めちゃめちゃ重たい。僕らの頑張りというよく分からないものも入っているので、倍以上に重たく感じる。うれしいを超えちゃってる。声が裏返るまで歌おうと思っていた」=16年リオデジャネイロ五輪、団体総合を制し、表彰台で君が代を熱唱。

 「疲れ切りました。出し切りました。もう何も出ないところまで出し切って獲れたので、うれしいよりも幸せです」=16年リオデジャネイロ五輪、大逆転で個人総合連覇。

 「子供に体操を広めることが中心になる。とっかかりが僕で、小さい時に体操をやっていた子が、大きくなって違うスポーツで大成したって全然あり。それはそれで“体操、すげぇ”ってなる」=16年12月、プロ転向時のインタビューで。

 「いや、もう、地獄ですよね。勝ってしまったので、期待に応え続けないといけないと思う。勝ってしまったので地獄」=17年4月、0・050点差で全日本選手権を制し、個人総合の連勝を39に。

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2022年1月11日のニュース