坂本花織 元日返上から志願のインカレ出場 五輪へと突っ走る

[ 2022年1月5日 08:30 ]

<名古屋フィギュアスケートフェスティバル>演技をする坂本花織(撮影・小海途 良幹)
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 アイスショーの「名古屋フィギュアスケートフェスティバル」が4日、日本ガイシアリーナで開催された。北京冬季五輪五輪代表に決まった男子の宇野昌磨(24=トヨタ自動車)、鍵山優真(18=オリエンタルバイオ・星槎国際高横浜)、女子の坂本花織(21=シスメックス)、河辺愛菜(17=木下アカデミー)らが出演。元日から練習に励んだ坂本は、北海道で行われる日本学生氷上選手権大会に出場することも明かした。

 初滑りから坂本は元気いっぱいだった。全員が登場したオープニングはピンク・レディーの「UFO」などに乗って笑顔を見せ、自身のプログラム「グラディエーター」では全てのジャンプを着氷させた。五輪を控える22年。元日からトレーニングに励んだことを明かした。

 「1日から滑りました。毎年、1日は休んでいるけど、何となく…。滑っておかないと不安で、休もうと思っていたけど滑りにいきました」

 昨年末の全日本選手権では2位以下に大差をつけて頂点に立ち、2大会連続で冬季五輪代表の座を射止めた。年始は家族団らんの時間も過ごすなどリフレッシュしつつ、ほぼ無休で練習を消化。「1日と2日の練習は悲惨で…。でも3日からはだいぶ元に戻ってきました」と屈託なく笑った。

 坂本は神戸学院大に在学中で、今後は日本学生氷上選手権大会に出場する予定だ。フィギュアスケート部門は4~7日に北海道の帯広で開催され、7日にフリーの演技を披露する。自ら出場を志願したことを明かした21歳は「まだ優勝したことがないので」と話した上で、その狙いを口にした。

 「今年最初の試合で、緊張感を持った中でフリーを通すことを目的にして、インカレ(日本学生氷上選手権)に出ようと思った。五輪でどれだけ緊張しても(良い演技を)できるように。まずはインカレでノーミスをしておきたい」

 実戦を重ねることで調子を上げていくのが坂本流。コーチから「フェラーリ」と称される全日本女王が、約1カ月後の大舞台までアクセル全開で突っ走る。

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