ヒガシに厚いベスト4の壁 20点差完敗の東福岡は5年連続となる準決勝敗退

[ 2022年1月5日 14:44 ]

第101回全国高校ラグビー大会   東福岡22ー42東海大大阪仰星 ( 2022年1月5日    花園ラグビー場 )

<東海大大阪仰星・東福岡> 敗戦に肩を落とす東福岡フィフティーン(撮影・大森 寛明)
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 高校日本代表候補を10人擁するスター軍団がベスト4で姿を消した。東福岡にとって、5年連続となる準決勝敗退。優勝6度を誇る名門が思わぬ「壁」に突き当たっていた。

 1年前、準々決勝でロスタイム18分の死闘を演じた東海大大阪仰星との再戦。開始24秒で先制トライを決め、5分にも2本目のトライでいきなり10点のリードを奪った。

 ただ、自分たちのリズムを崩さず、愚直にボールをつなぐ相手のペースに、いつの間にか崩れていく。24、28分と立て続けにトライを許し、一転して追いかける展開に。後半6、12分にも2度インゴールを割られ、大勢は決した。

 「(試合の)導入はうまくいったが、後半徐々にコンタクトが通用しなくなったのがすべて。完敗です」

 藤田雄一郎監督は素直に結果を受け入れた。大差がついた後も、チームは下を向かず、東海大大阪仰星のインゴールに迫った。その姿勢は、王座奪回を目指す来年以降に向け、必ず血となり、骨となる。

 「FWはとても頑張ってくれました。それを生かしきれず、僕の力不足です。でも、終わった後、誰も僕を責めなかった」

 敗戦の責任を一身に背負い込むSO楢本に、フィフティーンは変わらぬ信頼の眼差しを向けた。全国制覇の夢はかなわなくても、全員が花園の@「勝者」だった。それは間違いない。

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