スピードスケートW杯で新浜&小平がV 新浜は前日“不運”5位もリベンジで今季2勝目

[ 2021年11月22日 05:30 ]

スピードスケートW杯第2戦最終日 ( 2021年11月21日 )

男子500メートルのレースを終えた新浜立也。34秒57で優勝した
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 スピードスケートW杯第2戦最終日は男子500メートルが21日に行われ、日本記録保持者の新浜立也(25=高崎健康福祉大職)が34秒57で優勝した。今季2勝目で、通算8勝目。森重航(21=専大)は34秒68で4位だった。女子500メートルは平昌五輪金メダルの小平奈緒(35=相沢病院)が37秒52で今季初勝利。エリン・ジャクソン(29=米国)の連勝を3で止めた。女子1500メートルは格下のBクラスで高木菜那(29=日本電産サンキョー)が1位となった。

 運に見放された前日のリベンジを果たした。2日連続の500メートル。10組中最終組のインスタートの新浜は、最初の100メートルを全体3番手の9秒56で通過すると、残り1周もダイナミックな滑りで加速した。同走したカナダ選手を0秒03差で振り切り、今季2勝目。W杯通算8勝目を手にした。

 20日のレースは同走者が最初の直線で転倒。アクシデントに動揺して5位に沈み「後ろから突っ込んで来られるかと思い、怖かった。冷静さを取り戻せなかったのが敗因」と振り返っていた。1日で嫌なイメージを払拭(ふっしょく)。前週のW杯第1戦からスタートの構えを修正。下を向いていた視線を前に上げており「感触はいい」との手応え通りの結果を出した。

 ≪小平が接戦制す≫女子500メートルで最終10組のレースを見届けた小平は優勝が決まると小さく拳を握った。2日連続のレースで2位だった前日から0秒18タイムを上げ、3連勝中だったジャクソンに0秒15差で勝利。最初の100メートルを全体3番手の10秒42で通過すると、残り1周も伸びた。前日は最初の100メートル通過が10秒54の8番手で「スタートがいまいち決まっていない。構えの時点から出られそうにない」と語っていた。課題のスタートを改善し、今季W杯初勝利、この種目での通算28勝目につなげた。

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