東京五輪最下位からの再起図る女子セブンズ平野主将「誇りと価値取り戻す」

[ 2021年11月10日 20:55 ]

オンライン取材に応じる平野優芽
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 来年9月の7人制ラグビーW杯(南アフリカ)出場権を懸けたアジア予選(19、20日、ドバイ)に出場する女子日本代表の平野優芽主将(日体大)が10日、離日前にオンライン取材に応じ、「チームでもう一度、アジアチャンピオンを勝ち取りたい。誇りと価値を取り戻したい」と抱負を述べた。予選は8カ国が出場し、上位2チームにW杯出場権が与えられる。

 日本は今夏の東京五輪で1勝もできず、12チーム中最下位と惨敗。アジアのライバル、中国にも1次リーグで0―29と完敗し、24年パリ五輪出場へアジアの覇権を取り戻すことが喫緊の目標となっている。自身もスイーパーとして東京五輪に出場した平野は「(五輪は)チームとしてやることに集中しすぎて、個人の良いところを出せなかった反省がある。まずは個の強みを発揮することにフォーカスしたい」と話した。

 今大会で指揮を執る元7人制代表の鈴木貴士ヘッドコーチ代行も「細かいスキルではなくて、目の前の相手に勝つという思いを出していこうと話している」とマインドセットの重要性を説く。スローガンには「常にフィールドに7人が立ち、動き続け、一瞬一瞬の勝負に勝ち続けるラグビーをする」という思いから、「立、動、戦」と設定。「短い合宿を4回しかできていないが、チームが一つになっていると感じている」と手応えを口にした。

 遠征メンバー14人は平野ら東京五輪代表7人に、16年リオデジャネイロ五輪で主将を務めた中村知春(ナナイロプリズム福岡)がプレイングコーチとして、国内大会での活躍が認められた18歳の須田倫代(追手門学院大)らフレッシュなメンバーも加わった。誇りと価値、そしてアジアの覇権を取り戻すために、全員が死力を尽くす。

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2021年11月10日のニュース