安藤美姫 スポーツ界の指導について持論「信頼関係しっかりしていれば、暴力と呼ばない厳しい指導はある」

[ 2021年11月10日 23:00 ]

安藤美姫
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 プロフィギュアスケーターで元世界女王の安藤美姫(33)が15日放送のABEMA「ABEMAPrime」(月~金曜後9・00)に出演。スポーツ界における「暴力」について持論を語った。

 安藤は「自分の感情論だけで暴力をふるうのはアウトだと思うんですけど、選手とコーチ、監督との信頼関係があって、プラスその競技に必要な指導方法でのカツ入れるためだったら、私は大丈夫だなって思っています。理由とシチュエーションと、お互いの信頼関係がしっかりしていれば、暴力とは呼ばない厳しい指導は、あるのかなと思う」と語った。

 また、「最終的には、チーム競技だろうと個人競技だろうと、最後は人と人。子どもたちって、やさしくして伸びる子もいれば、それじゃあ伸びない子。逆に強く…けなすくらいのことを言って、コンチクショウ!と思うことで伸びる子もいると思うんです」とし、安藤自身は厳しい言葉を受けることで反発して「やってやる!と思って優勝したりとか」というタイプだったと明かした。

 だが、安藤は海外のコーチに付くことが多く、コーチに厳しい言葉を言われても、それに対して反論できる土壌があったとし「日本と海外の文化の差があると思います。私は海外の先生だったからこそ、受け入れることができた。言われるだけでなくて、それに対して言っていたので。日本では言われて委縮する印象がある。同じ言葉でも意味合いがちがう。だから、信頼関係が大切。同じ暴言でも体罰とは見えないと思うんです」と説明した。

 安藤は、自身の経験もふまえて「自分が指導していく上で、子どもたちができるとかできないではなくて、どういう風に話したらいいのか、すごく見極めるようにしている」とし、「そこから絆を深めていくと、きつく言っても食いついてきてくれる。その食いつきこそが力に代わって、世界的にとか日本でも活躍する、メンタルの強さと信頼関係というところで、日本のアスリートをいい環境で強くできるのかなって」と持論を展開。「意味のない体罰とか、コーチとか監督の感情が乱れた時に暴言を吐くとか、強く言葉を発するのは違うと思っていて、でも こちらが冷静で、選手のことを思って発する強い言葉とか、カツを入れるためにバーンとかというのは愛情として取ってくれるところがあるので、同じことをやっていても、感情とか気持ちの持ち方で違うのかな」と語った。

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2021年11月10日のニュース