柔道・斉藤立 父・仁氏が見ていたら?「空港で打ち込み」ツアー初出場初優勝のGSバクーから帰国

[ 2021年11月10日 12:15 ]

グランドスラム・バクー大会から帰国し、オンライン取材に応じる斉藤立
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 柔道のグランドスラム(GS)バクー大会(アゼルバイジャン)で国際柔道連盟(IJF)主催のワールドツアー初出場初優勝を果たした男子100キロ超級の斉藤立(19=国士舘大)が10日、オンライン取材に応じ、「ほっとしたという気持ちが一番強い。これからもっと大会が続くので、一つ一つ落とさずに、自分の柔道を磨きたい。(24年パリ五輪へ)いいスタートが切れた」と話した。

 斉藤は84年ロサンゼルス、88年ソウル五輪の男子95キロ超級を連覇した故・仁氏(享年54)の次男。大会では父直伝の体落としや内股を決め、4試合オール一本勝ちでツアーデビューを果たした。大会前にはパリで他の2選手と共に“武者修行”を敢行。フランスやイタリアの選手と厳しい稽古を繰り返した成果が出たようで、「日本だけを見ていたら、井の中の蛙状態だった。自分よりもバケモノ、怪物のような海外選手がいるという気持ちになったから、バクーでいいところを出せた」と話した。

 愛する父は斉藤が中1の冬に他界。もし父が見てくれていたら?との問いには「どうなんやろうな」と大阪出身らしく関西弁でつぶやいた後、ひとしきり黙考。「握手して、ちょっと褒められて、その後にこれからの課題を言われたと思う。思い立ったらすぐに行動する人なので、(帰国の)空港で打ち込みとかをさせられていたかも知れない」と思いをはせた。

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2021年11月10日のニュース