世界中に“絶望”与えるロシアの15歳 ワリエワ世界新V!!衝撃のGPデビュー

[ 2021年11月1日 05:30 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第2戦スケートカナダ最終日 ( 2021年10月30日    カナダ・バンクーバー )

演技を終え、世界最高得点となる265・08点で優勝したワリエワ(AP)
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 女子のカミラ・ワリエワ(15=ロシア)が、衝撃のGPデビューを飾った。3度の4回転を完璧に決めたフリーの180・89点、合計265・08点と自身が保持していた世界最高得点をともに大幅に更新して優勝。来年の北京五輪の金メダル大本命に躍り出た。三原舞依(22=シスメックス)が210・01点の自己ベストで日本勢最上位の4位。男子はネーサン・チェン(22=米国)が307・18点で制し、日本勢は山本草太(21=中京大)が225・74点で7位に入ったのが最高だった。

 今季シニアデビューし、GP初出場の15歳が氷上を支配した。「ボレロ」を終え、両拳を握ったワリエワに歓声が降り注ぐ。異次元のフリー180・89点、合計265・08点。10日のフィンランディア杯で自身がマークしたフリー174・31点、合計249・24点の世界最高得点を大幅に更新し、「スコアには本当に興奮している」と充実感に浸った。

 冒頭、鮮やかに4回転サルコーを決めると、トーループの4―3回転、4回転トーループを含む3連続コンビネーションも成功。ジャンプの質が最上級で、3つの4回転の出来栄えで9・44点もの加点を引き出した。「少しミスがあった」とトリプルアクセルの着氷は乱れたが、修正できれば得点の上積みが可能だ。

 高難度の4回転ルッツや4回転フリップを跳ぶロシア選手も存在する一方、ワリエワは「プログラムをもっと難しくする予定は今のところない」と言う。技術だけでなく、表現力も群を抜く。「今の演技構成を、よりクリーンに滑れるようにしたい」と次戦のロシア杯(11月26日開幕、ソチ)を見据えた。

 他のスケーターの心を折るような強さから、ファンは畏敬の念を込めてワリエワを“絶望”と呼ぶ。シニアデビューのシーズンに18年平(ピョン)昌(チャン)五輪を制した、ザギトワ(ロシア)を超えるスケールの15歳。ライバルに絶望を与え、北京五輪の歓喜へ突き進む。

 ◇カミラ・ワリエワ 2006年4月26日生まれ、ロシア・カザン出身の15歳。09年にスケートを始め、12年に首都モスクワに移る。18~19年シーズンからトゥトベリゼ・コーチに師事。19年ジュニアGPファイナル、20年世界ジュニアで優勝。昨季のロシア選手権はジュニアながら準優勝した。今季シニアに本格デビュー。1メートル60。

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