バッカニアーズが2敗目 ブレイディーは土壇場で痛恨のインターセプト セインツは3連勝

[ 2021年11月1日 09:23 ]

4TDをマークしたもののセインツに敗れたバッカニアーズのQBブレイディー(AP)
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 NFLは10月31日に各地で第8週の13試合を行い、昨季のスーパーボウルを制したバッカニアーズ(NFC南地区1位)は敵地ニューオーリンズ(ルイジアナ州)でセインツ(同2位)に27―36(前半7―16)で苦杯。連勝は4で止まって今季の成績は6勝2敗となった。

 バッカニアーズは第3Qの序盤で最大16点差を追う展開となったが、ここから反撃。第4Qの9分16秒、ルイジアナ州立大時代には陸上選手でフットボールの競技歴がないWRシリル・グレイソン(27)が、QBトム・ブレイディー(44)から自身初となるTDレシーブ(50ヤード)を記録して27―26と逆転に成功した。

 しかし残り1分44秒に23ヤードのFGを決められて27―29と再逆転されると、ブレイディーは最後のドライブでセインツのコーナーバック、P・J・ウィリアムス(28)に痛恨のインターセプトを喫し、そのまま40ヤードをリターンされて致命的なTDを許した。

 ブレイディーは40回中28回のパス成功で375ヤードと4TDをマーク。しかしこの試合で2度目となった土壇場でのインターセプトが勝負を分けた。

 セインツは3連勝で5勝2敗。2015年のドラフト全体トップ指名選手で2019年シーズンまでバッカニアーズに在籍していたQBジェイミス・ウィンストン(27)が第2Q、バッカニアーズのLBデビン・ホワイト(23)に背後から襟首をつかまれて倒される「ホースカラー・タックル(15ヤードの罰退)」を浴びて左膝を痛めて退場するというアクシデントがあったが、これを乗り切って強敵をなぎ倒した。

 カートで運ばれてロッカールームに下がったウィンストンのあとを受けて、ブロンコス時代に先発経験のあるトレバー・シミアン(27)がリリーフ。ターンオーバーを犯すことなく29回中16回のパスを成功させ、159ヤードと1TDを稼いでチームの窮地を救った。

 カウボーイズはエースQBダク・プレスコット(28)が脚の故障で欠場したもののバイキングスに競り勝って6連勝。ラムズは6連敗中だったテキサンズを下して4連勝を飾った。タイタンズも延長の末にコルツに競り勝って4連勝をマークし、ファルコンズに勝ったパンサーズは連敗を4で阻止した。イーグルスに敗れたライオンズは、シーズン全敗だった2016年シーズン以来となる開幕8連敗。ビルズに負けたドルフィンズは開幕戦で勝ったあと7連敗となった。

 なおバッカニアーズのグレイソン(175センチ、83キロ)はルイジアナ州立大時代に陸上の200メートルと400メートルの選手として活躍。全米大学選手権の1600メートル・リレーでは優勝メンバー(室内と屋外で計4回)となっており、200メートルで21秒33、400メートルで45秒91というベストタイムを持っている。高校時代にはフットボールもこなしていたが、大学では陸上に専念。その後、NFLを目指してトレーニングを開始したが、これまでにシーホークス、コルツ、テキサンズ、ベアーズ、セインツ、カウボーイズで練習チームなどの一員に加わりながらもロースター入りは果たせず、2019年にバッカニアーズと契約を交わしてNFLデビューを果たしていた。

 NFLの出場はこれが6試合目。50ヤードのTDは自身2度目のレシーブだった。

 <第8週の結果>
 ▼10月28日
*パッカーズ(7勝1敗)24―21カージナルス(7勝1敗)
 ▼10月31日
*シーホークス(3勝6敗)31―7ジャガーズ(1勝6敗)
パンサーズ(4勝4敗)19―13*ファルコンズ(3勝4敗)
*ビルズ(5勝2敗)26―11ドルフィンズ(1勝7敗)
49ers(3勝4敗)33―22*ベアーズ(3勝5敗)
スティーラーズ(4勝3敗)15―10*ブラウンズ(4勝4敗)
イーグルス(3勝5敗)44―6*ライオンズ(8敗)
タイタンズ(6勝2敗)34―31(延長)*コルツ(3勝5敗)
*ジェッツ(2勝5敗)34―31ベンガルズ(5勝3敗)
ラムズ(7勝1敗)38―22*テキサンズ(1勝7敗)
ペイトリオッツ(4勝4敗)27―24*チャージャーズ(4勝3敗)
*ブロンコス(4勝4敗)17―10ワシントン(2勝6敗)
*セインツ(5勝2敗)36―27バッカニアーズ(6勝2敗)
カウボーイズ(6勝1敗)20―16*バイキングス(3勝4敗)
 ▼1日(日本時間2日)
*チーフス(3勝4敗)―ジャイアンツ(2勝5敗)
 *はホームチーム

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