ケニアの陸上選手が殺害される 東京五輪女子5000で4位のティロップさん

[ 2021年10月14日 13:19 ]

東京五輪の5000メートルに出場したときにティロップさん(AP)
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 東京五輪の女子陸上に出場したケニアのアグネスジェベト・ティロップさん(25)が13日、同国の陸上長距離陣の練習拠点となっているケニア西部のイテンにある自宅で遺体となって発見された。

 AP通信によれば、行方のわからないティロップさんの夫が親族に泣きながら犯行をほのめかしたとしており、警察が現場に急行したところ、ティロップさんは腹部と首を刺されて死亡していた。自宅の外に停めてあったティロップさんの車のフロントガラスは割られており、当局では殺害される前に何らかの争いがあったのではないかと見ている。

 ティロップさんは2015年の世界クロスカントリー選手権で優勝。19歳での制覇は2番目の年少記録となった。さらに2017年(ロンドン)と19年(ドーハ)の世界選手権1万メートルで3位となり、東京五輪では5000メートルで4位。ベスト記録は5000メートルが14分20秒68(世界歴代10位)で、1万メートルが30分25秒20だった。

 先月にドイツで行われた10キロのロードレースには女子選手としてただ1人出場。女子の世界記録となる30分1秒をマークし、ケニアの女子陸上長距離陣のホープとして期待されていた。

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2021年10月14日のニュース