渋野 4人PO制し1年11カ月ぶり涙の優勝!スイング改造に悩み…「こんなに早く勝てるとは」

[ 2021年10月11日 05:30 ]

女子ゴルフツアー スタンレー・レディース最終日 ( 2021年10月10日    静岡県 東名CC=6592ヤード、パー72 )

プレーオフで優勝を決め、涙を見せる渋野日向子(撮影・西尾 大助)
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 2打差5位から出た渋野日向子(22=サントリー)が通算10アンダーで並んだ4人によるプレーオフを2ホール目で制し、19年11月の大王製紙エリエール・レディース以来1年11カ月ぶりのツアー通算5勝目を手にした。日米通算6勝目。昨オフから取り組んできたスイング改造後、初めてつかんだ涙の勝利だった。首位から出たアマチュアの佐藤心結(みゆ、18=明秀学園日立高3年)はプレーオフ2ホール目で敗れた。

 ともに1・5メートルの下りのバーディーパット。先に渋野が沈め、続くペ・ソンウが外して勝利が決まった。その瞬間、両手で顔を覆う。「短いようで長く、長いようで短くて。いろんな人に、いい報告ができると思うと…」。もう勝てないのではと悩み、もがき、やっとつかんだ1年11カ月ぶりの勝利。涙が止まらなかった。

 「正直こんなに早く勝てるとは思っていなかったのでちょっと不思議な気持ち。でも、凄くうれしいです」

 2打差を追って出ると、一時は4打差まで引き離された。でも、諦めない。16番のチップインバーディーで1打差に迫ると、最終18番パー5で95ヤードの第3打を52度で寄せて追いついた。18番でのプレーオフ1ホール目。88ヤードの3打目を54度で10センチに寄せてお先バーディー。2ホール目で今度は108ヤードを46度でチャンスにつけ、勝負を決めた。

 19年に全英制覇など年間5勝。だが、そこから勝てなかった。昨年12月の全米女子オープンでは、首位で最終日を迎えながら4位。米ツアーで戦うには、「今の自分じゃダメだ」とスイング改造を決意した。再現性の高い新スイングと同時に、ウエッジを4本体制にして100ヤード以内を強化。新しい取り組みに対する批判も耳に入ったが「“あーじゃこーじゃ”言うとった人を見返す」と歯を食いしばった。この日18番での3バーディーは、2年間でウエッジ7本の溝をつぶした練習の成果だ。

 米国に滞在していた4月。プロで初めて所属したRSK山陽放送社長の桑田茂氏が68歳で亡くなった。「高校時代から応援してくれたのに、なんで自分はこんなに情けないんだろう」と悔いた。この日、同社のキャラクターのヘッドカバーを装着し「自分は一人じゃない」と戦った。恩人にささげる勝利でもある。

 長い道のりを経てつかんだ優勝。「間違っていなかったから優勝できた。今やっていることを続ければ、2年前の自分より強くなれるんじゃないかな」。そう語る渋野の表情は、自信に満ちていた。

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