“宇良返されても”粘った 照ノ富士と大熱戦1分32秒超!黒星も沸かせた

[ 2021年9月22日 05:30 ]

大相撲秋場所10日目 ( 2021年9月21日    両国国技館 )

照ノ富士(左)が上手投げで宇良を下す
Photo By 共同

 幕内から序二段への転落を経験した2人が対戦した結びで、東前頭6枚目の宇良は新横綱・照ノ富士の上手投げに屈した。それでも最後まで諦めない執念で1分32秒を超える熱戦を展開し、大きな拍手を浴びた。前日、初めて金星を配給した照ノ富士は1敗を守り、単独トップを守った。2敗は阿武咲と妙義龍の平幕2人だけとなった。

 初めての結びの一番で、宇良が観客の心をわしづかみにした。1分32秒も粘る大善戦。取組後のリモート取材に最初は淡々と応じたが、徐々に熱を帯び「結びで取れてうれしかった。情けない相撲じゃなく、しっかり取りたいと思っていて、横綱が全部受け止めてくれた」と充実感をあふれさせた。

 すがすがしい真っ向勝負だった。正面から当たって右を差す。がっちりときめられても動き回って頭をつけ、相手を半身にさせた。肩透かしや足取りを仕掛け、いったん離れて再び右をねじ込む。差し手が深くなり、肩越しの左上手を許した瞬間「お客さんのため息が聞こえた」という。それでも、本人だけは諦めなかった。照ノ富士の力任せの上手投げに裏返っても、右のまわしを離さずブリッジのような体勢でぶら下がる。死に体となっても、最後まで必死の抵抗をしてみせた。

 2度の膝の手術を経験し、一時は序二段まで転落した苦労人が演じた熱戦。くしくも同時期に“どん底”を味わった2人が、花道の奥に姿を消しても拍手は鳴りやまなかった。宇良は「全然かなわなかった。白旗です」と完敗を認めたが、新横綱のまげは大きく乱れ、強烈な印象を残したことは間違いない。「上位は厳しい」。だが、そこには優勝争いだけではない大相撲の魅力が詰まっていた。

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