関大・龍田主将が種まいた「勝ちきる文化」 部員同士の小競り合いに手応え感じる

[ 2021年9月16日 05:30 ]

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ開幕直前連載

関大の龍田主将

 ムロオ関西大学ラグビーAリーグが18日の同大―関大戦で開幕する。東京五輪のスケートボードで話題になった「ゴン攻め」のごとく、ガンガン攻める8チームの横顔を紹介する今回は関大を取り上げる。

 勝ちに飢えた主将はラストイヤーに懸けている。「Aリーグで勝てていない。今年は必ず勝たなければ」。プロップ龍田(りょうだ)恭佑は京都成章で花園8強の実績を誇るが、関大ではまだAリーグで未勝利。2年時はBリーグで、昨季は同大に2点差で惜敗したのが勝利に最も近づいた試合だった。

 「同大に勝てそうで勝てなかった。勝ちきる文化がないと感じた」

 100人超の部員の意欲はさまざまで、一方的に押しつけるわけにはいかない。背中で引っ張るリーダーは「勝つためのプロセスが大事」といい、自身には自宅周辺のランニングを課した。試合終盤も走ってチームを鼓舞する体を仕上げた。

 小さな変化はある。8月下旬の部内マッチ。熱くなった仲間同士の小競り合いが起きた。真剣勝負ゆえの衝突に、FWコーチから今季昇格した森拓郎監督(50)は「久しぶりに見た。うれしかった」という。初戦は昨年同様、同大戦(18日)。成長の跡を17年度以来のAリーグ勝利で示す。 (康本 園子)

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2021年9月16日のニュース