伊藤美誠が中国ペアに笑った理由　水谷隼の解説「顔で勝負している」に石橋貴明も舌を巻く

混合ダブルス決勝、中国ペアを破って金メダルに輝き、抱き合って喜ぶ伊藤美誠（左）、水谷隼組（ロイター）

　東京五輪の卓球混合ダブルスで金メダル、男子団体で銅メダルを獲得した水谷隼（32＝木下グループ）が24日、パラリンピック開会式に合わせたYouTubeの「みんなde応援 オリ×パラ！東京2020みどころ配信～メダリストセレブレーション～ 」に出演。混合ダブルスでペアを組んだ伊藤美誠（20＝スターツ）について、マル秘情報を明かした。

　混合ダブルス決勝の相手であり、中国の最強ペア、許キン（きょ・きん）・劉詩ブン（りゅう・しぶん）組との熱戦について、MCを務めたお笑いコンビ「とんねるず」石橋貴明（59）は「水谷君がすごく冷静にやって盛り上げている中で、やっぱり伊藤美誠ちゃんはすごいよね。ハートが強いというか、サーブ打つとき笑っているもんね。あれは中国ペアにプレッシャー掛けるために笑っていたの」と、素朴な質問をぶつけた。

　これに対して水谷は「中国ペアも、結構笑っているんですよ。劉詩ブン選手とかも、ちょっと笑ってみてくるんですよ。で、伊藤選手も笑って、なんか、顔で勝負しているみたいな」と返答。「えっ?そういうことなの」と石橋は驚きながら再び質問すると、水谷は「向こうが笑っているから、こっちも負けじと笑う、みたいな。なんか伊藤選手は言っていたんです」と明かした。

　これには石橋もビックリ。「余裕も見せつつ。私の方が上よ！で」と、精神的な強さに舌を巻いた。水谷は「相手は表情を見て、次どういうプレーをしてくるか読み取ってくるので。自分の感情を見せないために、結構笑って、相手に思わせない」と、戦術的な面もあることを解説した。石橋は「ポーカーフェイスよりも、ちょっと笑った方がいいのか」と尋ねると、水谷は「いや、僕は笑ったことないですよ。伊藤選手は笑うから、僕もちょっと一歩引いて、笑っているよ、と。で、劉詩ブン選手も笑っているし。男子の許キン選手が一人でぶるぶる震えているんですよ。僕は冷静にみんなを見ている」と、四者四様の姿を再現していた。