服部道子氏 日本勢4人はレベルの高さ示した、4日間のどこかで上位に顔

[ 2021年8月24日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン最終日 ( 2021年8月22日    スコットランド カーヌスティ・リンクス=6850ヤード、パー72 )

最終ラウンド、5番でショットを放つ古江。通算5アンダーで20位(AP)
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 【服部道子 メジャーの風】古江選手は強気でテンポの良いゴルフを見せてくれました。終盤4ホールで3ボギーはもったいない感じもしますが、距離が長く難しいホールが続く15番以降も攻めた結果です。18番では2打目を3Wで打ちバーディーチャンスをつくりました。初めての全英で堂々とプレーし、ほとんど経験のないリンクスにも対応し、エビアン選手権に続きメジャーで上位争いに加わり自信になったと思います。

 渋野選手は連続バーディー発進の後、3番で2打目をクリークに入れてダブルボギーを叩きました。3番のグリーンは傾斜が強いので、バーディーを取るためにクリークのすぐ上にあるピンの手前に乗せようと、ギリギリの距離のクラブを握ったのでしょう。

 最終日はポットバンカーのすぐ上など選手を誘うような位置にピンが切られていました。調子が良かったからこそ攻めすぎて、コースのわなにはまってしまった印象です。絶対に入れてはいけない場所は避けて攻めるところは攻めるというリスクマネジメントが必要だったかもしれません。

 決勝ラウンドに進んだ日本勢4人は4日間のどこかで上位に顔を出しました。満足できる成績ではなかったかもしれませんが、日本のレベルの高さを示してくれたと思います。(プロゴルファー)

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