正代 精彩欠き…左肘負傷、高安に3勝12敗 大相撲合同稽古スタート

[ 2021年8月24日 05:30 ]

合同稽古で左肘付近を痛めた正代
Photo By 代表撮影

 大相撲秋場所(9月12日初日、両国国技館)に向けた合同稽古が23日、国技館内の相撲教習所で始まり、大関・正代や高安、御嶽海の両関脇ら13人の関取が参加した。白鵬、照ノ富士の両横綱は不在だった。

 正代は計18番取り、高安には3勝12敗と精彩を欠いた。腰高で相手の寄りに簡単に後退する場面が目立ち、最後は投げを食った際に左肘付近を痛めて稽古を切り上げた。「後半はスタミナというか攻める力がなくなってきた。これから、だんだん上がっていくと思う」と話した。24日の稽古内容は患部の様子を見て決める方針。

 元大関の高安は右上手を引いた力強い攻めが光った。兄弟子の荒磯親方(元横綱・稀勢の里)が1日付で独立して胸を借りることができなくなったため、合同稽古は貴重な鍛錬の場。「もう一回上を目指して精進したい。ペースアップしていきたい」と意気込んだ。

 合同稽古は2場所ぶりの実施。新型コロナウイルス禍の中で、場所前に他の部屋の力士と稽古ができる唯一の機会で、今回は4日間行われる。

 《御嶽海、東洋大後輩の競泳大橋から刺激》御嶽海は名古屋場所後、初めて相撲を取る稽古を行い、高安らに1勝4敗だった。所属する出羽海部屋には十両以上が自身しかおらず「勝ち負けに関係なく(関取の)圧力を感じるのが重要。ありがたい」と合同稽古実施に感謝した。東京五輪では金メダルを2個獲得した競泳の大橋悠依(イトマン東進)ら東洋大の後輩が奮闘し「刺激になった」と述べた。先場所は8勝にとどまり、秋場所では2桁勝利を期待されている。「10勝の壁を突破したい」と意気込んだ。

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