オーストラリア水泳連盟が苦渋の決断 12月の短水路世界選手権に代表チーム派遣せず

[ 2021年8月16日 13:31 ]

東京五輪の競泳女子で活躍したオーストラリアのティットマス(AP)
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 オーストラリア水泳連盟のアレックス・バウマン会長は16日、12月16日から21日までアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開催される競泳の短水路世界選手権に、同国の代表チームを派遣しないとする声明を出した。

 AP通信によれば、オーストラリア政府が課している新型コロナウイルス感染拡大防止を目的にした厳格な“出入国規定”が要因。東京五輪に出場した同国の代表選手は帰国した際に指定ホテルで14日間の自主隔離が必要になっているが、短水路の世界選手権に出場して帰国すると、クリスマスも新年も家族と会うことが難しくなることから「実現可能とは思えない」として9月23日から26日までメルボルンで開催予定だった国内選考会を中止にしたことを明らかにした。

 ただしすでに個人として世界選手権への出場資格を持っている選手に対しては、本人が出場を希望するのであれば支援するとしている。

 短水路の世界選手権は1993年にスタート。2年おきの開催だったが、昨年に行われる予定だったアブダビ大会はコロナの影響で1年延期となっていた。なおオーストラリアは過去5回、同選手権でのメダル獲得数で総合1位となっている。

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