東京パラトライアスロン代表が意気込み 秦由加子「自分の力を試したい」

[ 2021年8月16日 18:41 ]

東京パラリンピックに向けて意気込みを語る秦
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 東京パラリンピックのトライアスロン代表で女子運動機能障がいPTS2に出場する秦由加子(40=キヤノンマーケティングジャパン・マーズフラッグ・ブリヂストン)、男子運動機能障がいPTS4の宇田秀生(34=NTT東日本・NTT西日本)ら4選手が16日、オンライン取材に応じた。

 2回目の出場となる秦は6位に終わったリオ大会の雪辱を誓う。レース3カ月前に右大腿の切断部分に痛みが出て不完全燃焼に終わっただけに「練習も十分にできない中での出場だった。次もしパラの舞台に立てるとしたら本当に競い合って勝ちたいと思ったのが残っている。東京大会では世界の人たちと戦って自分の力を試したい」と懸ける思いは強い。東京大会に向けては苦い経験を生かし、義足部分の痛みを減らすために練習強度や練習時間の試行錯誤を繰り返した。新型コロナの影響で恒例のタイ遠征は行えなかったが、昨年9月から沖縄に拠点を移して暑熱対策も万全。「ようやく東京パラリンピックに出場できるという喜びが一層膨らむと同時に、トレーニングに取り組む姿勢も強くなった」と本番へ力を込めた。

 初出場となる宇田は「目標はずばり表彰台に上がること」と力強い。合宿先で五輪競技をテレビ観戦し「極力見てテンションを上げていた。トライアスロン競技が一番刺激をもらったし、早くレースしたいなという気持ちになりました」と開幕を心待ちにする。

 男子視覚障がいの米岡聡(35=三井住友海上)は「人生を懸けるくらいの舞台」と位置付け、「メダルを目指して頑張っていきたい」と気合十分。追加で代表入りした女子視覚障がいの円尾敦子(47=日本オラクル・グンゼスポーツ)は「落ち込んでやせたり体調を崩したりしたことがあった中、出場させてもらえることが決まって言葉も出なかった」と喜びを語り、「今できる精一杯の力で一人でも抜いていこう、先にいこうという気持ちでやっていきたい」と意気込んだ。

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2021年8月16日のニュース