上野由岐子 東京五輪は「神様からの最後のプレゼント」 葛藤も…出場を決断した2つの理由

[ 2021年8月16日 11:54 ]

メダルを胸に手を振る上野(撮影・北條 貴史)
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 東京五輪女子ソフトボールで金メダルを獲得した日本代表・上野由岐子投手(39=ビックカメラ高崎)が16日放送のニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)で、東京五輪出場を決断するまでの葛藤について語った。

 悲願の金メダルに導いた08年北京五輪から13年。今回の東京五輪について上野は「始まるまでは、この舞台に立たせてもらうこと自体が神様からの最後のプレゼントだって。立たせてもらうことに意味があると思ってた」と回想。しかし、同時に五輪出場に対して大きなプレッシャーもあったようで「自分自身がそれを受け止められるだけの、人としての器を大きく持ってないといけないんだろうなっていうのは考えさせられたりもした」と語った。

 出場を決断するまでには自分の中で葛藤があったという上野。東京開催、そしてソフトボール競技の復活が決まった当時の心境について、「正直嬉しい思いと同時に自分はそこを目指さないといけないのかな。自分自身は本当にオリンピックに出たいと思ってるのかな?って」と回顧。北京大会での金メダル獲得で、ソフトボール人生に1度区切りをつけていたといい、「またあの苦しい思いをして、オリンピックに私は臨めるのかな?っていう思いの方が正直強かった」と話し、「そこで一番葛藤しましたね。本当に目指すべきなのか、自分が目指したいのか」と振り返った。

 悩む中、出場に踏み切った理由は2つあるという。1つ目には恩師である宇津木麗華監督(58)が代表監督に就任したことを挙げ、「ここで恩返しをする。一緒に金メダルを獲って、片腕として力になりたいそう思えたのが1つ」と説明。続けて、19年4月の国内リーグ戦に登板した際に、打球が顔面を直撃し下顎を骨折する全治3カ月の大ケガを負ったことを挙げ、「あれが本当に神様からのサインじゃないですけど『なんかもうウジウジしてないでさっさと腹くくれ』っていう。目を覚まさせられたというか…」と話した。

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2021年8月16日のニュース