小祝逃げ切りV 今季4勝目で賞金首位キープ!悪天候で27ホールに短縮も10アンダー

[ 2021年8月16日 05:30 ]

女子ゴルフツアー NEC軽井沢72最終日 ( 2021年8月15日    長野・軽井沢72ゴルフ北コース=6679ヤード、パー72 )

優勝トロフィーを手に笑顔を見せる小祝さくら(撮影・西尾 大助)
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 悪天候のため27ホールに短縮され、最終ラウンドはイン9ホール(パー36)を使って行われ、単独首位で出た小祝さくら(23=ニトリ)が2バーディー、ボギーなしの34で回り通算10アンダーで逃げ切り優勝した。3月のTポイント×ENEOS以来の今季4勝目、ツアー通算5勝目。東京五輪銀メダリストの稲見萌寧(22=都築電気)は35で回り通算3アンダーの19位だった。短縮競技のため賞金ランキングへの加算は当初金額の75%となる。

 最終ラウンドは異例の9ホール決戦。50センチのウイニングパットを沈めた小祝は喜んでいいのか戸惑った。「ハーフだったのであっという間で、優勝した実感も薄かった。あとハーフあるんじゃないかという気持ちで最終パットを決めた」と笑いながら振り返った。

 ティーショットは一度もフェアウエーに行かなかったが、巧みなアイアンショットで7度グリーンを捉えた。13番パー5では残り125ヤードから第3打を9Iで30センチにぴたり。14番の第2打も同じ距離から同じ番手で3メートルへ。連続バーディーで後続を突き放した。全27ホールをボギーなしにまとめて逃げ切った。

 今年初戦から3試合で2勝したが、その後は優勝から遠ざかった。7月のGMO&サマンサ・カップで予選落ち。「どうして前半戦で2勝できたのか不思議だった」という。

 試合のなかった前週は地元・北海道で練習を行った。辻村明志コーチの指導を受けショット、パットを修正した。「不安要素が消えた」。失っていた自信も取り戻し、5カ月ぶりの勝利を手にした。

 これでツアー通算5勝。「アマチュアの時にはプロになれるかどうかという感じだった。5勝を挙げて違和感がある」と謙虚に語るが、今季4勝目で1080万円を加えて賞金ランキング1位を維持し、2位・稲見との差を約1200万円に広げた。今季の目標に掲げる賞金女王になるためのプランも用意した。

 18年開幕戦から連続出場を続けているが、辻村コーチから「(終盤の)残り何試合かで優勝した方が大きい。そこに懸けて休みを入れた方がいい」と助言され、10月のスタンレー・レディースを回避する意向を固めた。記録は途絶えるが、終盤戦の高額賞金大会をにらみ方針転換した。「今日の優勝はうれしいけど、来週から気を引き締めて頑張りたい」。初の戴冠に向かって走り続ける。

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2021年8月16日のニュース