若林 史上6人目のママ1勝!2週連続のPO制す!85H連続ノーボーギーでツアー記録も更新

[ 2021年7月19日 05:30 ]

女子ゴルフツアー GMO&サマンサ・カップ最終日 ( 2021年7月18日    茨城県 イーグルポイントGC=6657ヤード、パー72 )

優勝を決め息子・龍之介くん、姉の香織さん(左)と笑顔を見せる若林舞衣子(撮影・西尾 大助)
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 首位に1打差の2位から出た若林舞衣子(33=ヨネックス)が通算15アンダーで並んだ野沢真央(24=愛知製鋼)とのプレーオフを2ホール目のバーディーで制し、17年アクサ・レディース以来のツアー4勝目を挙げた。出産後の日本人の“ママさんV”は07年アコーディア・レディースの木村敏美以来ツアー史上6人目。また、若林は先週のニッポンハム・レディース3日目から続く連続ボギーなし記録を85まで伸ばし、従来のツアー記録を4ホール更新する快挙も達成した。

 プレーオフ2ホール目。2メートルのウイニングパットを沈めた若林は右拳を真っ青な夏空へ高々と突き上げた。

 「絶対に負けたくないという気持ちが強かったので。張り詰めていた気持ちから解放されました」

 歓喜の舞台となった18番グリーンサイドには父、姉、夫、そして、大会初日に初めて観戦に訪れた長男・龍之介君(2)が待っていた。独身時代に2勝、妻として1勝、そして、今回は母として1勝。若林は遊び疲れてベビーカーで眠る愛息を抱き上げながら初めて味わうママさんVの味をかみしめた。

 先週のニッポンハム・レディースでも3ホールのプレーオフを戦い、堀琴音にツアー初優勝を許した。北海道が舞台だった先週との気温差は約13度。気候も芝質も大きく異なる環境で、33歳のママさんプロ・若林が2週連続の優勝争いを繰り広げながら85ホール連続ボギーなしのツアー新記録も打ち立てた。「私や(横峯)さくらさんが頑張ることで結婚しても出産してもやれるんだと思ってほしいから」。この優勝は結婚や出産を言い訳にしない若林のゴルフ人生そのものを肯定する価値ある1勝でもあった。

 先月27日に母・久美子さんが72歳で他界。コロナ禍のため面会できず、それが心残りに。「だから絶対に後悔したくない」と最後まで強い気持ちで勝利を目指した。「天国にいる母にもいいプレゼントになったと思います。忘れられない一日になりました」。娘としても特別な1勝になった。

 【勝者のクラブ】▼1W=ヨネックス・イーゾーン GT 455(ロフト角9度、硬さSR)▼3、5W=テーラーメイド・SIM2 MAX(15、18度)▼3~6U=ヨネックス・イーゾーン XPG(19、22、25、28度)▼7I~PW=ヨネックス・イーゾーン CB 501 フォージド▼ウエッジ=ヨネックス・イーゾーン W 501(52、58度)▼パター=テーラーメイド・TPコレクションハイドロブラストジュノTB2トラスセンター(ピン型)▼ボール=スリクソン・Zスター◆(ダイヤモンド)

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