渡辺は飛勇もいる!雄太だけじゃない!男子バスケ代表に競技歴4年半の異色の22歳 祖父は元NFL選手

[ 2021年7月7日 05:30 ]

バスケットボール男子東京五輪代表の渡辺飛勇(左)
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 沖縄合宿中のバスケットボール男子東京五輪代表が6日、オンライン取材に応じた。今月中旬の合流となる八村塁(23=ウィザーズ)、馬場雄大(25=ユナイテッド)を除く10選手が45年ぶりの出場となる五輪への決意を表明。競技歴4年半で夢舞台への切符をつかんだハワイ出身の渡辺飛勇(22=琉球)はリバウンドでチームに貢献することを誓った。チームは7日にハンガリーと強化試合を行う。

 高校1年時。将来の夢に関する授業で、渡辺飛は「五輪選手になりたい」と表明した。当時、思い描いていたのはバレーボール米国代表での出場。予想だにしなかった形で夢が実現し「まだ実感が湧かない。クレージーだ」と笑った。日本人の母と米国人の父を持ち、祖父ダグ・ホグランドは49ersなどで活躍した元NFL選手。香川県で寿司店を営む叔父がおり、幼少時代から年に1度は日本に滞在してきた。

 高校2年まで打ち込んだバレーでの大学進学がかなわず、バスケ選手として奨学金オファーを受けたポートランド大に進学。インサイドの強さを発揮し、すぐに頭角を現した。NCAAの舞台では当時ゴンザガ大の八村ともマッチアップ。競技開始からわずか1年後には将来性を買われて日の丸を背負った。

 長年、日本をけん引してきた双子の竹内兄弟は落選。渡辺飛は「竹内兄弟からはディフェンスやリバウンドなど多くのことを吸収できた。いい準備をして万全の状態で大会を迎えたい」と力を込めた。今夏にBリーグ琉球と契約。7日のハンガリー戦は新天地の本拠で開催される。渡辺はNBA選手の雄太だけじゃない。異色の経歴を持つ飛勇にも注目だ。

 ◇渡辺 飛勇(わたなべ・ひゅう)1998年(平10)12月23日生まれ、米ハワイ州出身の22歳。米国名はヒュー・ホグランド。高校2年までバレーボールに打ち込み、米ポートランド大から本格的にバスケを始める。18年に日本代表に初選出され、今年5月にはアジア杯予選にも出場。今夏にBリーグ琉球と契約し、プロのキャリアをスタート。日本アニメ好き。2メートル7、106キロ。

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