錦織 フルセット制し2年ぶり3回戦進出、激戦3時間59分 ハチャノフ下す

[ 2021年6月3日 05:30 ]

テニス 全仏オープン第4日 ( 2021年6月2日    パリ・ローランギャロス )

全仏オープン男子シングルス2回戦 ハチャノフと対戦する錦織
Photo By ゲッティ=共同

 男子シングルス2回戦で世界ランキング49位の錦織圭(31=日清食品)は第23シードのカレン・ハチャノフ(25=ロシア)に4―6、6―2、2―6、6―4、6―4で競り勝った。3回戦では世界150位のヘンリー・ラクソネン(29=スイス)と対戦する。男子ダブルス1回戦でマクラクラン勉(29=イカイ)レーベン・クラーセン(38=南アフリカ)組はフランスのペアを下し、2回戦に進んだ。

 3時間59分の激戦を制した。1回戦に続くフルセットマッチで、錦織が勝負強さを発揮した。第5セットにもつれた試合は過去25勝7敗。勝率78・1%は現役で最高で、この日も最終セットの勝負どころでギアを上げた。8強入りした19年以来、2年ぶりの3回戦進出。5月のマドリード・オープンで勝利したハチャノフを返り討ちにした。

 強風でコート表面の土が飛ばされて球足が速くなった。身長1メートル98のビッグサーバーを敵に回して不利な条件だったが、ネットプレーやドロップショットを駆使した多彩なプレーで乗り越えた。昨年はケガや新型コロナウイルス感染で離脱が続き、2月のATPカップで約4カ月ぶりに復帰。「気持ちとプレーが一致しない」と苦悩の日々が続くが、目標のトップ10返り咲きに向けて大きな勝利を手にした。

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