レスリング 尾を引く遠征前後の感染、女子は実戦機会ないまま五輪本番

[ 2021年6月3日 05:30 ]

2020+1 DREAMS 五輪開幕あと50日、選手&関係者が抱える不安

国内で行われた大会では、レフェリーがフェースガードを装着するなどして感染対策
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 メダルを量産してきたレスリング女子代表は、実戦機会がないまま五輪本番を迎える。今年4月のアジア予選で代表を決めた50キロ級の須崎優衣(早大)を除く5選手にとって、東京は約1年5カ月ぶりの試合となる。57キロ級の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)ら4選手は昨年2月末のアジア選手権、68キロ級の土性沙羅(東新住建)は同3月の代表決定プレーオフ以来。今年4月のアジア選手権を五輪前最後の実戦と位置付けていたが、出国直前にチーム内で濃厚接触者と疑われるケースが生じて遠征中止を余儀なくされた。

 今月にはポーランドで国際大会が行われるが、隔離期間に加えてアジア五輪予選など、最近の遠征で選手団から計8人のコロナ陽性者が出たこともあり、西口茂樹強化本部長は「二の足を踏む」と吐露。本番までは代表合宿で強化する方針だ。西口強化本部長は練習パートナーのレベルの高さを例に挙げ「選手からも環境は整っていると聞いている。試合勘を忘れることはない」としたが、前例のない調整となることは間違いない。

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2021年6月3日のニュース