大坂なおみの会見拒否は「競技への侮辱。偽善」 元男子プロのグロート氏が猛批判

[ 2021年5月30日 05:30 ]

大坂なおみ
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 女子テニスの大坂なおみ(23=日清食品)が30日開幕の全仏オープン(パリ)で会見に応じない意向を示したことに関し、元男子プロのサミュエル・グロート氏(33=オーストラリア)が猛批判したとオーストラリア紙ヘラルド・サンが28日に伝えた。263キロのサーブ最速記録を持つことで知られる同氏は「全てを与えてくれた競技への侮辱」と指摘。「全選手が義務付けられていることを自分は免除されると考えるなんて冗談。発表は偽善に満ちている」と訴えた。

 男子世界2位のメドベージェフ(ロシア)が「意見を尊重する」と話したように理解を示す声もあるが、異論も少なくなく、フランス紙レキップは「決断は同僚からあまり理解されていない」と指摘。また、大坂が「心の健康維持の慈善活動に寄付されることを願っています」と語った会見拒否の罰金は競技普及などに分配される基金として使用され、大坂の希望通りにはならないと報じられている。

 ≪錦織の初戦は159位ジャネッシ≫大会初日には大坂と男子シングルスの錦織圭(日清食品)が1回戦に登場する。大坂はセンターコートの午前11時(日本時間午後6時)開始の第1試合に決定。日本の両エースは29日に試合会場で調整した。

 大坂は世界63位のパトリチアマリア・ツィグ(ルーマニア)と対戦。同49位の錦織は同159位のアレサンドロ・ジャネッシ(イタリア)と初対戦する。

 女子シングルスは土居美咲(ミキハウス)と日比野菜緒(ブラス)、男子シングルスは西岡良仁(ミキハウス)内山靖崇(積水化学)ダニエル太郎(エイブル)、女子ダブルスは青山修子(近藤乳業)柴原瑛菜(橋本総業)組が出場する。

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2021年5月30日のニュース