元高見山、東関部屋閉鎖に寂しげ…弟子の高見盛へエール「八角部屋に行って良かった」

[ 2021年5月30日 19:12 ]

入門時の師匠元高見山(左)と最後の師匠、元高見盛(右)と記念撮影に収まる元十両・華王錦
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 大相撲の元関脇・高見山で、先々代東関親方の渡辺大五郎さん(76)が30日、東京墨田区東駒形の旧東関部屋で行われた元十両・華王錦(42=本名・村田武志)の断髪式に出席。元気な姿を見せた。

 最後の弟子が引退となり「寂しいね。行司、呼び出しはいるけど、力士(の断髪)はきょうが最後。彼は相撲が好きだった」としんみりと話した。ハワイ出身で外国出身力士のパイオニアと呼ばれた人気力士。84年夏場所限りで引退し86年2月に高砂部屋から独立し東関部屋を創設。横綱・曙、小結・高見盛ら6人の関取を育てた。しかし後を継いだ先代東関親方(元幕内・潮丸)が19年12月に41歳の若さで死去。元小結・高見盛が1年間の暫定として継承したが、後継者が見つからず今年春場所後に35年の歴史に幕を閉じ、閉鎖。八角部屋に吸収合併された。

 この日部屋が消滅したことに触れ「人ごとじゃないけど、やっぱりちょっと難しい。(高見盛は)向いていないというのもある。1人だし、奥さんがいれば可能性はあるけど、1人じゃ難しい」とコメント。それでも現役時代から可愛がってきた高見盛をねぎらい「(高見盛は)今が一番幸せだと思う。八角部屋に行って良かったと思う。これから活躍していくと思っている。人はいいから」とエールを送った。

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2021年5月30日のニュース