レスリング松雪泰葉が初Vで代表切符 兄妹の分まで「1つでも多く勝てるように」

[ 2021年5月30日 18:56 ]

レスリング全日本選抜選手権最終日 ( 2021年5月30日    東京・駒沢体育館 )

<レスリング全日本選抜最終日>女子76キロ級プレーオフ、鏡優翔(右)を破った松雪泰葉はガッツポーズ(撮影・小海途 良幹)
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 10月の世界選手権(ノルウェー・オスロ)の代表選考会を兼ねて行われ、女子76キロ級は松雪泰葉(21=至学館大)が決勝で鏡優翔(19=東洋大)を下して初優勝し、同じ相手とのプレーオフも制して代表切符を獲得した。

 ライバルを2度下した松雪泰は「何が何でも勝って世界選手権を決めたいという気持ちが強かった。勝てて良かった」と安どの表情を浮かべた。大会直前に右足首のじん帯を損傷していた相手に対し、松雪泰も「いつものレスリングと違う」と異変に気付いていた。それでも、20年全日本選手権決勝で逆転負けを喫した強敵だけに「リードしても最後まで下がらない自分のレスリングを貫こうと思った」と慢心はなかった。

 68キロ級で双子の妹の成葉(至学館大)、兄でフリースタイル86キロ級の泰成(23=レスターホールディングス)は今大会ともに2位。決勝前にアドバイスをもらいつつ「3人とも2位はちょっとね」と言葉を交わしたといい、「私だけでも勝ちたかった」と兄妹の思いも背負って戦った。成葉は世界選手権出場経験があるが、泰葉は初めて。24年パリ五輪まで見据え「今のままじゃ勝てない。1つでも多く勝てるように練習したい」と成長を誓った。

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2021年5月30日のニュース