田崎春樹 ベストタイ71で3位浮上、2年ぶり高校生Vへ大学生に挑戦

[ 2021年5月28日 06:15 ]

第51回九州アマゴルフ第3日 ( 2021年5月27日    福岡県北九州市 若松ゴルフ倶楽部=6827ヤード、パー72 )

九州アマ第3日 ベストスコアタイの71で回り、前日9位から3位に浮上、最終日に逆転を狙う田崎
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 高校生アマが大学生を追撃。響灘から吹く風でコースの難易度が増す中、ベストスコアタイの71で回った田崎春樹(18=福岡・沖学園高3年)が前日の9位から通算1オーバーの3位にランクアップ。最終日は4アンダーで首位の芹沢慈眼(じげん、21=東北福祉大4年)、2位でイーブンの山田玄彩(げんさい、19=東海大九州2年)の大学生2人に最終組で挑む。

 1メートル79、98キロ。ジャンボな体格の高3・田崎が上位の大学生に挑戦状を突きつけた。参加60選手のベストスコア71をマーク。「ずっと耐えて粘って最終ホールでバーディーが取れた。最終日につながる」と胸を張った。前半4、5番でバーディーを先行させたが7番でピン25メートルからまさかの4パット。ダブルボギーとしたが8番から17番まで10ホール連続パーで我慢。それが実って18番は第3打を1メートルにつけ、バーディーで締めた。首位と5打差として逆転優勝の望みをつないだ。

 初日は76で28位と出遅れた。「風が強く打ち急いで切り返しが早くなっていた」。トップでのゆとりを意識して修正。この日は「横風に負けぬようロフトを立ててダウンブローに打った」と抑えた球筋でコースを攻略。2日目の70から連続アンダーパーで順位を上げた。

 長崎市小ヶ倉小6年の15年に九州小学生ゴルフに優勝。昨年は九州アマ12位だったがコロナ禍で日本アマは中止。「今回も上位に入って初出場したい」と全国舞台を見据える。1月には「正月太りした」と体重109キロを記録し糖質ダイエットで約11キロ減量に成功。「体の切れが良くなった」。体格とパワーでは負けない。19年の出利葉太一郎(当時沖学園高3年)以来2年ぶりの高校Vに田崎が挑む。

 《芹沢がトップ守る》4打差の首位で出た芹沢がトップを守った。「ショットは3日間で一番良かった」というように4番パー5でピンまで180ヤードの第2打を8Iで1・5メートルに寄せてイーグルを奪ったほか2バーディー、4ボギー。「パターがもうひとつ入ってくれなかった」と残念がった。それでも後続との差は縮まらず依然4打。「最終日は2アンダーで回れたらいい」。念願の初Vはもう目前だ。

 ▼2位・山田玄彩 前半は苦手なアプローチでミスが続いた。後半は距離感を重視して修正した。(3バーディー、3ボギーで)
 ▼3位・古川創大 ショットがよかったがパターは今イチ。最終日は優勝を狙って爆発したい。(13番パー4でイーグル、こちらも日章学園高2年)
 ▼5位・儀保和 グリーンの中央を狙う安全運転のゴルフで大学生、高校生を追いかけられたら。(上位でただひとりの社会人)

 (第3日上位成績)
―4(1)芹沢慈眼 212
±0(2)山田玄彩 216
+1(3)田崎春樹
 (3)古川創大 217
+2(5)杉崎優人
 (5)儀保和 218
+3(7)遠藤崇真
 (7)秋山隆之介 219

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