トヨタ自動車WTB高橋“福岡二世”目指す 日本代表入りに意欲

[ 2021年3月9日 17:13 ]

オンライン取材に応じたトヨタ自動車のWTB高橋汰地
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 ラグビートップリーグ(TL)トヨタ自動車のWTB高橋汰地(たいち、24)が9日、オンライン取材に応じ、「日本代表はラグビー選手にとって、誰もが目標とするステージ。毎試合、意識している」と代表入りへの意欲を示した。

 明大出身の高橋は今季が2年目。1年目の昨季から14番に定着し、今季も開幕から3試合連続で先発。第1節の東芝戦、第2節のNTTコム戦とマン・オブ・ザ・マッチを獲得した。ここまでチーム最多タイの3トライを記録しており、「トライは取ってなんぼ。ウイングをやるからには、トライ王も意識するが、まだまだ走って置くだけということもある。もっと自分の力を生かしたトライを取りたい」と宣言。リーグトップはナエアタ・ルイ(神戸製鋼)の9トライと3倍だが、タイトルを強く意識した。

 好調の要因の一つが、卓越したハイボールキャッチの技術だ。開幕の東芝戦では、自軍のキックオフボールを獲得し、その後の自身のノーホイッスルトライにつなげた。全体練習後、チームに在籍する4人のSHに手伝ってもらい、ハイボールキャッチの練習を繰り返すのが日課。対戦相手のキッカー分析も欠かさず行うといい、「1人1人の蹴り方やボールの回転も違う。回転によって動きや落下点も変わるので、しっかり判断して、斜めに(跳び上がって)キャッチしにいく」と秘けつを披露した。

 23年W杯フランス大会に向けて、今季のTLは最初のセレクションの舞台となっている。スピード自慢の竹山晃暉(パナソニック)、他のポジションもできてパワー自慢の中野将伍(サントリー)やシオサイア・フィフィタ(近鉄)らライバルも多士済々だが、高橋は「速くて強いウイングが自分の理想。今から福岡(堅樹)選手くらい足が速くなるのは難しいし、(15年W杯代表の)マレ・サウほど大きくはなれない。自分のプレースタイルを極めることで、日本代表に必要とされる選手になりたい」と堂々宣言。タイプこそ異なるが、「“福岡二世”ではないが、福岡さんが抜ける穴は大きいと思うので、そこに割っては入れるようにしたい」と目を輝かせた。

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2021年3月9日のニュース