モーグル女子・冨高 自己最高5位「全体通して良い走り」、成長実感

[ 2021年3月9日 05:30 ]

フリースタイルスキー 世界選手権 ( 2021年3月8日    カザフスタン・アルマトイ )

 モーグル女子は冨高日向子(20=多摩大)が76.45点で自己最高の5位に入った。女子の日本勢では13年の伊藤みき以来となるメダルは逃したが、前回8位から成長を示した。平昌五輪金メダルのペリーヌ・ラフォン(フランス)が初優勝。男子は予選19位の堀島行真(23=トヨタ自動車)が最高で、4選手全員が決勝に進めず。ミカエル・キングズベリー(カナダ)が2連覇を達成した。

 冨高は決勝1回目を大きなミスなくまとめて78.06点で4位。上位6人による2回目は第1エアが乱れて中盤での立て直しに時間がかかり、エア、ターンともに伸ばすことができなかった。第2エアまで徐々にこぶの間隔が細かくなるコースに苦戦。「全体を通しては良い滑りができたけど、メダルを狙った中でミスが出てしまって悔しい」と話し、9日のデュアルモーグルに向け「精度の高いターンで勝ちたい」と切り替えた。

 《堀島まさか予選落ち》17年大会の男子2冠で、今季のW杯開幕戦を制した堀島はまさかの予選落ち。1回目はエアで全体2番目の15.72点をマークしたが中盤のターンでミスが出て6.3点の減点があり、2回目はターンを立て直せなかった上にエアでも得点を伸ばせなかった。「コースが難しかったので対応できなかった」と反省。来年の北京五輪前哨戦での結果に「世界のライバル選手の技術も上がっていて、焦りの気持ちが出ている」と危機感を口にしていた。

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2021年3月9日のニュース