カワイ・レナード 東京五輪出場の意向、米代表スター選手で初表明

[ 2021年3月9日 05:30 ]

クリッパーズのレナード(AP)
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 NBAオールスターゲームは7日、アトランタで行われ、レブロン・ジェームズ(36=レーカーズ)が主将を務める「チーム・レブロン」がケビン・デュラント(32=ネッツ)率いる「チーム・デュラント」を170―150で破り、4年連続で勝利を収めた。チーム・デュラントで出場したカワイ・レナード(29=クリッパーズ)は、今夏の東京五輪に米国代表として出場する意向を表明。NBAのスター選手で初となる参戦意思を示した。

 NBAファイナルで2度MVPに輝き、昨年のオールスターではMVPに選出されたスーパースターが東京での金メダル獲得を目標に掲げた。NBAのアダム・シルバー・コミッショナーが6日、東京五輪参加について「出場を望むかどうか選手の判断次第」とコメントしたのを受け、レナードは「俺のプランは行くことだ」と真っ先に表明。「俺たちは20年に向けて準備していたけど、新型コロナウイルスのせいで全部ダメになってしまった。今後次第ではあるが、俺は参加するつもりでいる」と続けた。

 2月に発表された米国代表候補はレブロン・ジェームズ、デュラント、レナードらスター選手ぞろい。だが、レブロンが「参加は体調次第」と慎重なように、タイトな日程がネックだ。レギュラーシーズンは5月16日に終了し、プレーオフに突入。7月8日開始予定のファイナルは五輪開幕前日の同22日が最終第7戦で、米国は同25日に1次リーグ初戦を戦う。7月4日からはラスベガスで事前合宿が計画されており、チームが勝ち進むほど五輪参加は難しくなる。レナードのクリッパーズは前半戦24勝14敗で西カンファレンス4位。優勝も狙えるが「チームの成績は関係ない。その時に行く気があり、準備ができていると感じたら出場したい」と語った。

 レナードが東京五輪に意欲的なのは、米国代表のグレッグ・ポポビッチ監督がスパーズ時代の指揮官という理由もある。八村塁(ウィザーズ)の憧れでもあるオールラウンダーの参戦表明は、他の選手の意思決定に影響する可能性もある。

 ◆カワイ・レナード 1991年6月29日生まれ、米カリフォルニア州出身の29歳。サンディエゴ州立大から11年ドラフト1巡目(全体15番目)指名でスパーズ入団。14年にファイナル制覇に貢献し、MVPに選ばれた。18年に移籍したラプターズでも19年にファイナル制覇しMVP。19年からクリッパーズでプレー。最優秀守備選手2回、オールスター選出5回。2メートル1、102キロ。ポジションはスモールフォワード。

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2021年3月9日のニュース